2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

:Amelie Nothomb(アメリー・ノートン) 『Stupeur et tremblements(呆然自失)』

アメリー・ノートン『呆然自失』 昨年から、覚束ないフランス語の本を長い時間かけて読んだりしていますが、何冊読んでも年のせいかなかなか読むスピードが上がりません。同じ単語ばかり何度も引いてわれながら情けなくなってきます。 今回読んだAmelie Noth…

:富士川英郎『西東詩話』

古本報告の合間をぬって、最近読んだ本から面白かったものを紹介しますのコーナーです。 富士川英郎『西東詩話〜日独文化交渉史への側面』 富士川英郎は私の敬愛する文学者の一人で、いつも物静かな語り口で、読書の楽しみを充分に味わわせてくれます。 この…

:マキシム・デュ・カン「文学的回想」(冨山房百科文庫)

お粗末な話ですが、なんとなくデュシャンと間違えて20世紀の人と思っていたら、19世紀真ん中の人だったんですね。ゴーチェやネルヴァルなど、ちょうどロマン派の時代の回想だったので、慌てて読みました。(今頃遅いという声もありますが) フロベールが中心…