2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

辰野隆『ボオドレエル研究序説』

辰野隆『ボオドレエル研究序説』(酣燈社 1951年) 20年前に一度読んだ本。まったく覚えていないので、新鮮な気持ちで読めました。前回読んだ矢野文夫/長谷川玖一『ボオドレエル研究』と比べて、文章が引き締まって理路整然としている印象があります。原詩を…

矢野文夫/長谷川玖一『ボオドレエル研究』

矢野文夫/長谷川玖一『ボオドレエル研究』(叢文閣 1934年) ボードレールについての本を続けて読んでいますが、いよいよ日本人の著作に移ります。時代的に古いと思われるものから。巻末に「ボオドレエル書誌」があり、それを見ると、ボードレールについての…

古本市中止続く

コロナ禍の影響で、その後も続々と古本市が延期や中止になっています。四天王寺、たにまち月いち、阪神百貨店、京都勧業館etc.。麻雀会飲み会も中止になって大阪に出かけることもなくなり、古本屋を覗く機会もなくなりました。もっぱら、ネットで購入してい…

ポーとボードレールについての二冊

パトリック・F・クィン松山明生訳『ポオとボードレール』(北星堂書店 1978年) 島田謹二『ポーとボードレール―比較文學史研究』(イヴニング・スター社 1948年) たしか中学生の頃にポーとボードレールを読んで、ポーについては「盗まれた手紙」とかの推理…

J.-C.MARDRUS『LA REINE DE SABA』(J・C・マルドリュス『シバの女王』)

Dr J.-C.MARDRUS『LA REINE DE SABA』(CHARPENTIER ET FASQUELLE 1926年) 久しぶりに、生田耕作旧蔵書を読みました。マルドリュスは『千一夜物語』のフランス語版翻訳で有名ですが、マラルメのサロンに出入りして、エレディア、R・モンテスキュー、ジッド…

ボードレール論3つ

ピエール・エマニュエル山村嘉己訳『ボードレール』(ヨルダン社 1973年) ピエール・ジャン・ジューヴ道躰章弘訳「ボードレールの墓」(『ボードレールの墓』せりか書房 1976年) フーゴー・フリードリヒ飛鷹節訳「ボードレール」(『近代詩の構造』人文書…