コロナ禍の影響で、その後も続々と古本市が延期や中止になっています。四天王寺、たにまち月いち、阪神百貨店、京都勧業館etc.。麻雀会飲み会も中止になって大阪に出かけることもなくなり、古本屋を覗く機会もなくなりました。もっぱら、ネットで購入していますが、フラストレーションがたまったのか、いつにもまして高額のものを買ってしまうように。
堀口大學譯『サマン選集』(アルス、大正10年7月、4300円)→ずっと探していた本。恩地孝四郎装幀。
井辻朱美詩集『エルフランドの角笛』(沖積舎、昭和55年7月、2831円)→架空の町の散文詩ともいえる『風街物語』やファンタジックな短歌を詠む人がどんな詩を書くかと思って。
原子朗/林宏太郎『大手拓次研究―全集別巻』(白凰社、昭和46年11月、1650円)→造本がすばらしい
外 中扉
このブログのJ.M.A.Paroutaud『LA DESCENTE INFINIE(無限の下降)』の記事にコメントをいただいたのをきっかけに、この本の編集者であるYann Fastierさんという人とメールのやりとりをしばらくしていて、いろいろ貴重な情報をいただきましたが、彼の推薦する下記の本を購入。19世紀後半以降フランス各地で起こった不思議な話を集めたもののようです。
CLAUDE SEIGNOLLE『INVITATION AU CHATEAU DE L’ETRANGE』(WALTER BECKERS、74年12月、1456円)
外 中扉
他はいつもどおり安い本です。
永井荷風『珊瑚集抄』(河出文庫、昭和26年9月、300円)→「偏奇館吟草」という荷風の詩が読みたかった。
河野典生『鷹またはカンドオル王―初期詩的作品集』(深夜叢書社、昭和51年4月、300円)→河野典正の幻想小説の原点らしい
小池滋『ゴシック小説をよむ』(岩波書店、99年12月、600円)→講演録で読みやすそう。
ペトルス・アルフォンシ西村正身訳『知恵の教え』(渓水社、平成6年7月、800円)→東洋説話の影響濃厚な中世スペイン説話集。膨大な註釈が魅力。