2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

:久しぶりに古本屋めぐり

先週末、東京の古本仲間が大阪に現われたので、関西の仲間と三人で、天神橋から中崎町に抜けるコースで古本屋めぐりをしました。このところオークションか古本市ばかりだったので、わいわい言いながら行き当たりばったりに喫茶店に入る古本屋めぐりは楽しい…

:H. Rider Haggard、Jean Petithuguenin訳『L’ESCLAVE REINE』(Nouvelles Éditions Oswald 1984年)(H・R・ハガード『奴隷の女王』)

またまた生田耕作旧蔵の一冊。巻末にこの叢書の目録がついていて、他にもハガード作品の仏訳も十数冊リストアップされています。生田氏の書いたものか不明ですが、そのいくつかに鉛筆で印がついています。買いもとめようとした本でしょうか。 原題は「The Mo…

:佐藤朔のエッセイ第二弾

/// 佐藤朔『超自然と詩―フランス文学と日本文学』(思潮社 1981年) 佐藤朔『反レクイエム』(小沢書店 1983年) この二冊はほぼ同じ時期に発行されたにもかかわらず、面白さでは断然『超自然と詩』の方が優っていました。これまで読んだ四冊の中でもいちば…

:神谷光信『へりくだりの詩学』などオンデマンド出版の本を購入

初めてオンデマンド出版の本を購入しました。と言っても買い方はネットで本を買うのとまったく同じです。出版側が注文を受けてから印刷し製本するので、装幀は簡易なものになるのが違いで、またそういう理由で1冊500円と値段が安いということが言えます。 鷲…

:ネットで買うか、店頭で買うか、双方の利点

前にも、ネットで古本検索をしていたら、新しく出ていた本を知ることができたと書いたことがありますが、ネットでの検索で知らない本を見つけたときは大変うれしいものです。今回も『石の声』は出ていないかと「宇佐見英治」で検索をかけたら、宇佐見英治の…

:佐藤朔の本二冊

/// 佐藤朔『楕円形の肖像』(人文書院 1977年) 佐藤朔『モダニズム今昔』(小沢書店 1987年) 佐藤朔の評論・エッセイはこれまで読んだことがありませんでした。しばらくまとめて読んで見ようと思います。今回はその第一弾。 アットランダムに取り出した二…

:MAURICE LEVEL『la malle sanglante』(jacques glénat 1977)(モーリス・ルヴェル『血まみれのトランク』)

これも生田耕作旧蔵書の一冊。一篇目の終わりに1984年10月15日の書き込みがあります。比較的晩年に読まれたもののようです。 「LA MALLE SANGLANTE(血まみれのトランク)」と「LAQUELLE?(どちらが?)」の二編とFrançois LIVIÈREによる「序文」が収められてい…

:剣持武彦の比較文学論二冊

/// 剣持武彦『肩の文化、腰の文化―比較文学・比較文化論』(双文社出版 1991年) 剣持武彦『受容と変容・日本近代文学―ダンテからジッドまで』(おうふう 2000年) 比較文学といえば、東京大学教養学部を中心とした複数語学に通じたエリート集団をイメージ…

:最近よく聴くCD GODARD「Complete Piano Trios」Trio Parnassus(MDG)

最近毎日のようにこのCDを聴いています。 GODARDについては、以前、ヴァイオリン協奏曲第2番を取り上げました(09年6月2日)が、この小さなピアノトリオも、同様に浪漫的な美しい情緒がたっぷりと味わえます。 op.32とop.72の二つのピアノトリオと、「ジョスラ…

:工藤好美『コウルリヂ研究』ほか

夏の古本市も終わり、古本購入のペースも徐々に緩やかになってまいりました。 新刊書店にあまり行かないため、ネットで著者名でいろいろ検索していると、新しく出版された本を知ることがあります。今回もBOOK-OFFがネット書店として大々的に展開しているイー…