:久しぶりに古本屋めぐり

 先週末、東京の古本仲間が大阪に現われたので、関西の仲間と三人で、天神橋から中崎町に抜けるコースで古本屋めぐりをしました。このところオークションか古本市ばかりだったので、わいわい言いながら行き当たりばったりに喫茶店に入る古本屋めぐりは楽しいものでした。


 E書房、D書房のあと、天神橋三丁目プチ古書即売会にて、結構な収穫がありました。
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吉川逸治『ロマネスク美術を索めて』(美術出版社、昭和54年2月、1500円)→バルトルシャイテスの紹介あり。
島田謹二『ポーとボードレール』(イヴニング・スター社、昭和23年7月、500円)→大昔カビだらけの本を所持していたが、手離していたため再度購入。
『近代詩の詩的展望―山宮允教授華甲記念文集』(河出書房、昭和29年3月、500円)→錚々たる大家らが執筆。
関川左木夫『ボオドレエル・暮鳥・朔太郎の詩法系列―「囈語」による『月に吠える』詩体の解明』(昭和出版、82年2月、800円)→「詩法系列」という言葉が何かなと思わせられて。
山宮允譯『ブレイク選集』(アルス、大正11年3月、500円)→恩地孝四郎装幀、こじんまりときれいな本です。写真は扉。


T書店、Y書房を冷やかしたあと、喫茶店で休憩。次のJハウスにて、
彷書月刊―特集:北園克衛の副読本」(弘隆社、02年11月、100円)
彷書月刊―特集:魂は冥途にありながら 日本の幽霊」(彷徨舎、07年7月、100円)
彷書月刊―特集:『穴』より。松尾邦之助」(彷徨舎、10年4月、100円)
彷書月刊―特集:ずぶろくずぶしち」(弘隆社、03年11月、100円)→W買い
彷書月刊―特集:生誕百年 正岡容」(彷徨舎、04年11月、100円)→W買い
5冊中2冊もW買いしてしまいました。
このJハウスは初めてでしたが、SFミステリーでは関西随一の品揃えではないでしょうか。


 ここから中崎商店街に入って、T文庫、A書房、阪急東通に入って古書Yを冷やかし、最後のS書店にて、
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大泉黒石露西亜文學史』(霞ヶ関書房、昭和17年9月、200円)→講談社学術文庫で持っているが、せっかく4階まで登ったので。
山元都星雄『ロマンテイシズム』(白揚社、昭和22年7月、100円)→これも安かったのでお付き合いで。
 あたりも暗くなりはじめ、疲れ果てて宴会の部に突入。



 先週初め、飲み会があり大阪へでたついでに、いつもの堺筋本町T書店にて、
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オーマー・カイヤム森亮訳『ルバイヤット』(国書刊行会、86年12月、480円)
荒川紘『車の誕生』(海鳴社、91年5月、480円)
渡辺芳也『パリ・ミュゼット物語』(春秋社、94年11月、480円)


 オークションでは、比較的安価に、いろいろと購入することができました。
三木露風『詩集 白き手の獵人』(東雲堂書店、大正2年10月、1000円)→若干線引きはありましたが、かなり安い買い物だと思います。
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新潮社現代詩人叢書復刻版 萩原朔太郎『蝶を夢む』(政治公論社「無限」編集部、昭和43年7月、800円)→詩は出版当時のかたちで読むと味わいが深まるように思います。
島田謹二『比較文學』(要書房、昭和28年6月、50円)→あまりに背表紙が痛んでいたので、補修しました。
日本近代文学館編『日本近代文学と外国文学』(読売新聞社、昭和44年2月、50円)
小玉晃一『比較文学の周辺』(笠間書院、昭和48年7月、100円)