2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

:笹本駿二『ローヌ河歴史紀行―アルプスから地中海へ』(岩波新書、1980)

先日、退職記念旅行と称して、スイスの山を見てきました。ローヌ氷河を見て、ベルナーオーバーラントの美しいパノラマ風景、のどかなヴァリス地方を通過したことなどから、そう言えばこの本を以前買っていたことを思い出し読んでみました。 海外に出かけると…

:塚本邦雄『定型幻視論』(人文書院 昭和47年)

『塚本邦雄の青春』を読んだついでに、塚本邦雄自身がどのように詩歌を論評しているか、長年積ん読していた本を取り出して読んでみました。 三島由紀夫の評論に通じるパセティックな美文調です。読み進むに連れだんだん乗せられていく気がしてきました。 そ…

:楠見朋彦『塚本邦雄の青春』(ウェッジ文庫 2009年)

塚本邦雄の青春というものはなかなか想像できませんが、本当のところどうだったんだろうと興味が湧いたので購入。 塚本邦雄のあの豊富な語彙や奇想はどうやって培われたのか、戦時下なのにフランス映画やシャンソンの趣味はどうやって形成されたのか、評論に…

:大阪クラシック第50公演「Piano Spectacular-Almost Mozart」

先日、ザ・シンフォニーホールで行われた標記コンサートに、友人からチケットをいただいて、一緒に行ってまいりました。 座席は舞台を上手側から覗き込むようなRBの席、私の好きな席でした。 タイトルの「Almost Mozart」は客引きのための偽タイトルで、「…

:トーマス・オーウェン加藤尚宏訳『黒い玉』『青い蛇』

/// トーマス・オーウェン加藤尚宏訳『黒い玉―14の不気味な物語』(東京創元社、1993)、『青い蛇―16の不気味な物語』(東京創元社1994) フランス語で『Cérémonial nocturne』を読んだ勢い(9/2報告)で、2冊ある翻訳本も読んでみました。本当は「読み直し…

:OBPツイン21古本フェアで中村苑子句集『水妖詞館』ほか

昨日、大阪ビジネスパークツイン21での古本市初日に行ってきました。早く着きすぎて写真のような状態、近くの喫茶店で待っていると定刻少し前に白布が取り払われ気の早いマニアが群らがっておりました。 お目当てのI書店、Y書房、K文庫などをチェックし…

:THOMAS OWEN(トーマス・オーウェン)『CÉRÉMONIAL NOCTURNE et autre contes insolites(夜の儀式―奇妙な物語集)』

THOMAS OWEN(トーマス・オーウェン)『CÉRÉMONIAL NOCTURNE et autre contes insolites(夜の儀式―奇妙な物語集)』(Editions Gérard&C°、1966) この本も、大学時代友だちと競うように洋書取次店に注文したうちの1冊。数編読んだ後、そのまま(40年近くも…