:百万遍秋の古本まつり他

 酷使していた私のパソコンが日曜日、起動しなくなり、四苦八苦した挙句新しいのを購入せざるを得なくなりました。こまめにバックアップを取らないと大変な目にあうと思い知りました。その影響が今後の報告にも反映してくると思います。

 そんななか、恒例の古本市の初日は外さずに行ってまいりました。古本仲間5人集まる。

 まずキクオ書店にて、なかなか3冊500円にまとまらず、結局1冊200円で2冊。
コンスタンチン・ケドロフ渡辺雅司亀山郁夫訳『星の書物―東方的・詩的宇宙のヴィジョン』(岩波書店、94年2月、200円)
矢崎美盛『芸術學―様式の美学』(弘文堂、昭和28年5月、200円)
500円均一では、面白いのを見つけました。
東野芳明『グロッタの画家』(美術出版社、昭和32年9月、500円)→著者より下店静市宛の手紙が挟まれていて、下店蔵書の印があった。手紙の一節に「怪奇絵画の系譜に興味をもち同封のような本にまとめてみました」とある。上記の『芸術學』も下店蔵書。といったん書いてから、本棚を見ると、美術選書の再版を所持していることが判明。

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 次に、竹岡書店では早々に3冊揃う。十字架の聖ヨハネの訳本があったがたぶん読まないと止めました。
宮下志朗エラスムスブルゴーニュワインがお好き―ルネサンスつもる話』(白水社、96年7月、167円)
アンリ・ミショー小海永二訳『荒れ騒ぐ無限』(青土社、80年2月、167円)
クレビヨン・フィス大木登志夫譯『夜とひととき』(世界文學社、昭和24年4月、166円)
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 福田屋書店で、200円均一の台。
吉江喬松『自然美論』(春秋社、大正12年10月、200円)
『フランス語教養講座Ⅳ フランス散文讀本』(河出書房、昭和27年2月、200円)

 三密堂書店にて、ここはテントの中のきれいな本が全部3冊500円均一。
田村泰次郎『人間の街パリ』(大日本雄弁会講談社昭和32年7月、167円)
ふらんす―80年の回想』(白水社、05年10月、167円)
塚本邦雄『百花遊歴』(文藝春秋、79年3月、166円)→仲間から塚本はもう100円の値打ちもないと馬鹿にされる。
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 ネット、オークションでは、
ステファヌ・マラルメ岩田駿一訳『ヴィリエ・ド・リラダン』(森開社、77年12月、1500円)
A・アールネ関敬吾訳『昔話の比較研究』(岩崎美術社、73年8月、324円)
櫻庭信之『ロンドン―紀行と探訪』(大修館書店、85年11月、108円)
下田淳『居酒屋の世界史』(講談社現代新書、11年8月、150円)
井上究一郎『忘れられたページ―フランス近代文学点描』(筑摩書房、71年4月、100円)
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