:サンボーホールひょうご大古本市、久しぶりに神戸の古本屋へ

 先日、昔からの古本仲間と、サンボーホールひょうご大古本市に行ってまいりました。

 途中、近くの中華料理店で合鴨汁そばとビールの中断がありましたが、都合3時間ほどいて、結局下記の本を購入。

岡崎義恵著作集8『日本詩歌の象徴精神 現代編』(宝文館、昭和41年9月、2000円)→古代編はときどき見かけるが現代編はあまり見ない。
山田稔『マビヨン通りの店』(編集工房ノア、10年10月、1050円)
上田三四二『この世 この生―西行良寛明恵道元』(新潮社、84年10月、300円)
花神コレクション[俳句]『木下夕爾』(花神社、平成7年10月、500円)
橘西路『音楽の文化史―音楽の起源』(角川新書、昭和36年3月、200円)→ギリシア音楽について詳細に書かれている。
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 会場を出てから、久しぶりに神戸の古本屋を回ろうということになって、センター街A、K館を冷やかし、元町駅のところからY堂に寄り道をしながら高架下に入り、S、T、H書店と見て何も買わず、そこから元町商店街に入りました。
 ここでK古書倶楽部という大き目の古本屋を発見。神田古書Mのように何軒かの古本屋が共同出店している店のようです。ここで収穫あり。

羽白幸雄訳編『愛の守藭に憑かれた人々―独逸ローマン派女性群・愛の書簡集』(新樹社、昭和23年1月、300円)
ピエール・ギロー中村栄子訳『言葉遊び』(クセジュ文庫、88年5月、200円?)


 次のK堂2Fの古書部でも、変わった本を2冊見つけました。
松山敏訳『ヹルレームの詩』(巧人社、昭和10年1月、1000円)→この訳者は聞いたことがないが奥付を見ると他にもいろいろ訳しているようだ。中扉はヹルレーヌと書いている。本は厚紙でできているようだが、真中に浮彫で女性の姿が描かれている凝った装幀。
松尾邦之助『現代フランス文藝史』(冨岳本社、昭和22年10月、1000円)→松尾邦之助は文藝はあまり得意ではないと思うが、長年住んでいた人なので現地の息吹が少しでも伝わるかなと思い購入
←函←本


 別の日、大阪古書会館のたにまち月いち古書即売会にて、
谷崎潤一郎『人魚の嘆き 魔術師』(中公文庫、昭和56年4月、150円)→水島爾保布の絵が初版本の体裁で載っている。
ヴォルテール市原豊太/中川信訳『バビロンの王女 アマベッドの手紙』(岩波文庫、90年3月、200円)
奥野信太郎日時計のある風景』(文藝春秋新社、昭和22年7月、200円)→捜墓について書かれた「幽霊訪書」など内容と言い紙質と言いなかなか味わいがある。
塚本邦雄翡翠逍遥―韻文の遠近法的考察』(湯川書房、77年1月、500円)→同じ本が800円で出ていたが汚れていたので敬遠したら、きれいな本が見つかった。
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 堺筋本町のT書店にて、
田中清光『山と詩人』(文京書房、85年12月、980円)→ものすごく大きな本、定価8500円。
松浦嘉一訳『ダン抒情詩選』(新月社、昭和22年12月、980円)
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 大江橋のT書店にて、
宮下志朗ラブレー周遊記』(東京大学出版会、97年1月、780円)