:ふたたび東京で古本

 先日、東京で、大学時代の友人の集まりがあり、ついでに、高円寺の西部古書会館と神保町へ行ってまいりました。

 高円寺では、市の最終日、雨風の強い日で人もまばら。出品者S書店の棚からのみ購入。1月末に高円寺の古書市でやはりこの店からたくさん買いました。今回買ったなかには、その時見ていて買いそびれたのもある。
金子健二『東洋思想の西漸と英吉利文學』(私家版?、昭和9年4月、700円)→古代から19世紀まで、東洋に影響された英文学作品の説明。もちろん「ヴァテック」も入っている。
平田禿木『英文學點描』(信正社、昭和11年9月、400円)→裸本。ハウスマン、エリア随筆など。
井村君江『妖精の輪の中で―見えないものを信じながら』(筑摩書房、00年9月、500円)→自伝のようだ。日夏耿之介島田謹二についての文章がある。
益田道三『比較文學的散歩』(研究社、昭和31年7月、200円)→覚悟していたが重複。
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 神保町では、新刊書店のS堂の8Fで古書市が開かれていて、そこで下記を購入。帰り荷物にならないように文庫本にしました。
ドミニク・フェルナンデス田部武光訳『シニョール・ジョヴァンニ』(創元推理文庫、84年7月、400円)→トリエステで殺されたヴィンケルマンを題材にした推理小説
森内俊雄『使者』(角川文庫、昭和53年8月、350円)
ワイルド福田恒存福田逸訳『アーサー卿の犯罪』(中公文庫、昭和52年5月、250円)
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 3月はあまり外出しませんでしたが、大阪で飲み会のついでに、難波のT書店で、
宇佐見英治『死人の書』(東京創元社、98年11月、399円)→この本は持ってなかった。ほとんど中身は重複だが。
江國滋『スペイン絵日記』(新潮社、86年7月、399円)
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 最近、神戸、大阪と昔なじんだ古本屋が次々に閉店していて、淋しいかぎりです。