古希を前に、古本の買い方を考える

 今年もあっという間に過ぎてしまい、いよいよ来年は古希を迎えることになりました。いつまでもだらだらと古本を買い続けるのもいかがなものかと、反省しつつも病気は治りません。せめて探求書中心に絞って、無駄なく、少々高くても買うというかたちに変えなければ、と決意を新たにしているところです。

 と言いながらも、店頭100円均一にどうしても目が行ってしまうのが、長年の習性恐るべしというところでしょうか。尼崎での飲み会の途中、天神橋筋の天牛書店にて、下記。
Pierre Louÿs平井啓之/梅比良節子編注『LES CHANSONS DE BILITIS』(白水社、91年3月、100円)→学生向けの教科書。注釈が貴重。

松浦寿輝『不可能』(講談社、11年6月、450円)

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 また別の日、三宮で小学校時代の同級生との飲み会ついでに、元町まで足を延ばしました。「元町みなと古書店」というのが新しくできていましたが、そこでは買えず。近くの「神戸古書倶楽部」にて下記二冊。
ベルナアル・フアイ飯島正譯『現代のフランス文學』(厚生閣書店、昭和5年2月、1000円)→19世紀末から20世紀初頭の動向がよく分かる。
Mircia Eliade『Le serpent』(Christian Bourgois、90年10月、500円)→『エリアーデ幻想小説全集』に翻訳が入っているようだが、高すぎて買えないし。
 三宮駅前にも新しい古書店ができていました。その名も「三宮駅古書店」。
佛和対訳仏蘭西映画名作選『巴里祭 商船テナシチー』(平原社、昭和27年10月、300円)

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 日本の古本屋では、街の草書店の出品で、
岩崎昇一詩集『藍染の家』(ふらんす堂、11年5月、1100円)→同著者の『無みする獣』という詩集が衝撃的だったので。

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 あとは、すべてヤフーオークション
「三田文學 貮月號」(籾山書店、大正4年2月、200円)→アドルフ・レッテが象徴主義運動について書いた「落穂」(岡野かをる訳)が出ていたので。
『共同研究 デカダンス』(共立女子大学文學藝術研究所、93年3月、500円)→鹿島茂武藤剛史らが執筆。
フェルプス大津栄一郎訳『氷結の国』(筑摩書房、昭和45年4月、800円)→古書仲間が熱心に薦めてくれたので。
『中山省三郎七篇』(エディトリアルデザイン研究所、00年7月、500円)
和田徹三『形而上詩論素稿』(沖積舎、89年6月、330円)
『香山雅代詩集』(土曜美術出版販売、11年3月、100円)

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