ふたつの古本市報告ほか

 水曜日、下鴨神社納涼古本祭りの初日に行ってまいりました。今年は、いつもの古本仲間も集まらず、会場で古本魔人のMさんとsacomさんと少し言葉を交わしただけでした。こころなしか出店数も減っているみたいで、1時過ぎまででだいたい見終わった、というよりどっと疲れて見切りをつけたと言うべきで、帰途につきました。

 例年になく買った本も少なく、二カ所で7冊買ったのみ。まず吉岡書店で。
藤井昭譯『ハウフ童話集』(金正堂、昭和9年12月、250円)
長谷川潔『白昼に神を視る』(白水社、平成3年5月、250円)→以上2冊は、2冊500円コーナー
貞久秀紀『石はどこから人であるか』(思潮社、01年5月、300円)
山崎正和『装飾とデザイン』(中央公論新社、07年6月、250円)
高橋健二訳『ヘッセ詩集 孤独者の音楽』(人文書院昭和36年8月、300円)→別に買うつもりもなかったが、ページをめくって何となく心にしみたので。下記の『ヘッセ詩集』も同じく。
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 次に、三密堂書店の3冊500円コーナーで、3冊に届かず。
ワレリイ・ブリューソフ草鹿外吉訳『南十字星共和国』(白水社、73年1月、200円)→W買い
尾崎喜八訳『ヘッセ詩集』(三笠書房、67年4月、200円)


 遅ればせながら、7月の阪神百貨店の古書ノ市の結果も報告しておきます。ここでも買ったのは4冊のみ。まず矢野書房で。
清水茂『イヴ・ボヌフォワとともに』(舷燈社、14年11月、1500円)
白川静監修小山鉄郎編『白川静さんに学ぶ漢字は楽しい』(共同通信社、06年12月、500円)→白川さんの本を直接読めばという声もありましたが、絵がついていて分かり易そうだったので。
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 マヤルカ書店というところで。
宮元健次『月と日本建築―桂離宮から月を観る』(光文社新書、03年8月、350円)
 店名を忘れた。
西野嘉章『〔新版〕装釘考』(平凡社、11年8月、800円)
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 ネットでは、1カ月の間で下記3冊のみ。
内田愃『蛇と薔薇』(牧神社、昭和54年2月、792円)→長年探していたが、意外と安価で入手できた。
「藝林閒歩―鷗外と柳村に捧げる記念號」(的場書房、昭和29年10月、500円)→第二期の創刊号
高岡修句集『剥製師』(深夜叢書社、19年9月、500円)→詩も書く人だが、句の方がしっくりくるみたい。
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 いよいよ古本買いもフェードアウトか。