2025-04-01から1ヶ月間の記事一覧
関西フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会で、神尾真由子が、プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第1番を弾くというのがプログラムにあったので、聴きに行ってきました。恒例により、予習として、持っていたCDを一カ月間ほど聴き続けました。 Serge Prokofi…
鹿島茂『パリの本屋さん』(中央公論新社 2024年) 今回は少しリラックスして、鹿島茂の古書エッセイ、パリエッセイを読むことにしました。これまで、古書エッセイは、『愛書狂』、『子供より古書が大事と思いたい』、『それでも古書を買いました』、パリエ…
佐竹昭広『古語雑談』(岩波新書 1986年) 前回の『日本語に探る古代信仰』に引き続き、古語にまつわる話を読んでみました。同じ京都大学出身国文学の先生が書いたものとは思えないほど、格段に読みやすいのに驚きました。新聞に連載したエッセイをもとにし…
土橋寛『日本語に探る古代信仰―フェティシズムから神道まで』(中公新書 1990年) 日本の古語への関心から読んでみました。新書にもかかわらず、ごてごてと漢字の多い文章が続き、引用も漢文のままがあったりして、読みにくいことこの上なし。霊魂に当たる言…
HENRI DE RÉGNIER『L’ALTANA OU LA VIE VÉNITIENNE 1899-1924 Ⅰ』(MERCURE DE FRANCE 1928年) フランス書では、レニエの弟子筋にあたるジルヴェール・ド・ヴォワザンとジャン=ルイ・ヴォードワイエを続けて読んできましたが、久しぶりに師匠のレニエ本人…
川田順造『コトバ・言葉・ことば―文字と日本語を考える』(青土社 2004年) 文化人類学分野からの言語論を読んでみました。主として音声と文字のあり方から言葉について論じていますが、何よりこの本が切実な主張を放っていると感じられるのは、無文字社会で…