:京都百万遍秋の古本まつりほか

 昨日、秋晴れのなか、百万遍秋の古本まつりの初日に行ってまいりました。出町柳から会場に向かう途中の臨川書店で、さっそく収穫あり。とにかく破格の値段。ほとんどが100円から300円ぐらいまで。RACHILDEはたくさん出ていましたが、とても持ち切れないので1冊だけに。
伊吹武彦編『フランス語解釈法』(白水社、06年11月、100円)→生田耕作が執筆の中心となったと言われる幻の書の復刊。
尾崎孝之『未知なる死から非知なる生へ―フランス現代詩の流れ』(ユニテ、17年12月、300円)→ボンヌフォア、ジャコテなど。
末松氷海子『フランス児童文学への招待』(西村書店、97年4月、100円)
フーゴー・フリードリヒ飛高節訳『近代詩の構造』(人文書院、70年3月、100円)→マラルメ論が入っている。
Joyce Mansour『les gisants satisfaits』(Jean-Jeaques Pauvert、58年6月、200円)→何のことはない翻訳の出ている『充ち足りた死者たち』だった。
RACHILDE『Face à la Peur』(MERCURE DE FRANCE、42年3月、100円)
Véronique et Jean Ehrsam『LA LITTÉRATURE FANTASTIQUE EN FRANCE』(HATIER、91年1月、50円)→入門書であまり参考にならなさそう。
『ROBERT LE DIABLE―Roman du Ⅻe siècle』(Flammairon、96年10月、50円)
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 本会場はいつものキクオ書店から。今回は新しめの本ばかりだったので1セットのみ。
堀江敏幸『正弦曲線』(中央公論新社、10年2月、166円)
石田幹之助著作集2 東と西』(六興出版、85年12月、167円)
加賀乙彦『イリエの園にて』(集英社、80年6月、167円)

 隣の竹岡書店では、三冊500円の棚で1冊持ってしばらくウロウロしておりましたが、なかなか残りの二冊が見つからず、古本仲間に頼んで一緒に買ってもらいました。それで少し余計目に払う。
JETHRO BITHELL編訳『Contemporary Belgian Poetry』(The Walter Scott Publishing、1911年、200円)→英訳だが、Iwan Gilkin、Charles van Lerberghe、Maurice Maeterlinck、Albert Mockel、Emile Verhaerenらが紹介されている。

 三密堂の三冊500円でも、あと二冊が見つからず。
福井芳男ほか『NHKフランス語《歌と詩》カセットテープ』(日本放送出版協会、昭和52年4月、200円)

 近くのインド料理店で古本仲間とカレーを食べて、午後の部。京都スターバックスで。
スティヴンスン小沼丹訳『旅は驢馬をつれて』(角川文庫、昭和31年11月、100円)→吉田健一岩波文庫はよく見かけるが小沼丹の角川文庫は珍しい。

 今年は早々に引き上げることにし、帰りに臨川書店に寄ると、また本が新しく入れ替わっていて、下記を購入。
RENÉ JASINSKI編『POÉSIES COMPLÈTES DE THÉOPHILE GAUTIERⅠ・Ⅱ・Ⅲ』(A.G.NIZET、70年3月、三冊で200円)→「Albertus」が入っていたから買ったが、すでにガリマールの詩人叢書で所持していた。が安いからまあいいか。
Michel Décaudin『Anthologie de la Poésie française du 19e siècle―de Baudelaire à Saint-Pol-Roux』(Gallimard、92年9月、100円)→本当は3冊100円だが見つからなかった。
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 別の日、恒例麻雀会の途上、堺筋本町天牛書店にて、三冊500円(消費税抜き)。ここもべらぼうに安い。
堀口すみれ子『父の形見草―堀口大學と私』(文化出版局、91年4月、180円)
渡辺守章『パリ感覚―都市を読む』(岩波書店、85年8月、180円)
那珂太郎『随筆集 はかた幻像』(小澤書店、昭和61年4月、180円)
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 ほか、ネットではAMAZONで、マラルメ関係。
長谷川四郎訳『マラルメ先生のマザー・グース』(晶文社、77年3月、927円)
渡辺守章訳『マラルメ詩集』(岩波文庫、14年11月、800円)
田邊元『マラルメ覺書』(筑摩書房昭和36年8月、464円)
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 ヤフー・オークションでは、下記2冊。
アンリ・ペール堀田郷弘/岡川友久訳『象徴主義文学』(文庫クセジュ、83年10月、800円)
小海永二訳『アンリ・ミショー全集Ⅱ 幻想旅行記・紀行』(青土社、昭和53年4月、1300円)

 今月はちと買い過ぎました。