:古本についての古本ほか

 前回報告以降、何かにとり憑かれたように古本を買っています。東京まで行ってあまり収穫がなかったことの反動が今頃出てきたのか、それとも外出の機会が増えたからでしょうか。
その中で古書に関する本が目に付きます。

 オークションで、古本に関する本が格安スタートで大量に出ていました。山下武のシリーズはタイトルも表紙のデザインもどれもよく似ていて、どれを持っていたか、古書市等で見つけてもW買いが不安で手にも取れないですが、オークションなら確かめながら入札できるので、こういうときは便利です。幸い競合は現れずすんなりと落札できました。
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山下武『古書発掘』(青弓社、89年7月、300円)
山下武『古書の誘惑』(青弓社、91年6月、300円)
山下武『古書の味覚』(青弓社、93年1月、300円)
山下武『古書を旅する』(青弓社、97年1月、300円)

 ついでに、あまり見たことのない下記の本も。

坂本一敏『古書の楽しみ』(国鉄厚生事業協会、昭和58年4月、500円)

 奈良もちいど商店街のA文庫(だったと思う)にて、少々高いが古本本づいた勢いで、下記を購入。

紀田順一郎『私の神保町』(晶文社、04年10月、900円)→この表紙は自己主張が強い。

 同じ日、天理のF堂で下記の3冊を購入。F堂天理店は初めて行きましたがやはり安い。もちいど店と比べてこちらの方が私の趣味に合う本が多いことも確認。

平凡社東洋文庫編集部編『東洋文庫ガイドブック』(平凡社、02年4月、367円)→PRの本が有料というのは一見解せないが、中身を見ると充実した内容で、これならと納得。杉田英明が東洋の訳詩について味わいのあるエッセイを書いている。
外山滋比古『外国語の読みと創造』(研究社出版、80年11月、210円)→外国語と言いながらほとんど英語の話。
窪田般彌・滝田文彦編『フランス幻想小説傑作集』(白水社、85年9月、157円)→これはなぜかまだ持っていなかったことに気づく。

 大江橋T書店にて、下記の7冊を購入。
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結城信一『空の細道』(河出書房新社、昭和55年2月、600円)→函入りのきれいな本
高橋健二『ヨーロッパ 詩とメルヒェンの旅』(小学館、83年12月、600円)
樋口覚『雑音考―思想としての転居』(人文書院、01年12月、600円)→この人は博識で誰も気づかないところに目をつける。
季刊詩誌「無限 第27号 特集村野四郎」(政治公論社、昭和45年9月、600円)
清水正一『犬は詩人を裏切らない』(手鞠文庫、82年9月、600円)→高橋輝次さんの本で知った。
小島善太郎『巴里の微笑』(小島出版記念会、昭和56年4月、600円)→巴里もの。
小酒井不木『犯罪文学研究』(国書刊行会、91年9月、600円)

 他にオークションで下記を購入。
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中平解『フランス語博物誌〈植物編〉』『フランス語博物誌〈動物編〉』(八坂書房、88年3月、9月、合わせて2250円)→ご覧のとおり表紙が美しい。
富士川英郎譯『ホフマンスタアル文藝論集』(山本書店、昭和17年6月、1000円)
金子光晴譯『近代仏蘭西詩集』(紅玉堂書店、大正14年8月、2300円)→写真は中扉。グスターヴ・カーン、スチュアル・メリル、アンドルフ・レッテなど

 俳句の文庫本がオークションに大量に出ていたので、勢いづいて11冊も入札したが、1冊しか落札できなかったみたいです。報告は後ほど。