年末は阪神百貨店の古書ノ市の初日に行ってきました。今年は参加店舗が少し減ったようで、レコード市の賑わいに押されていました。大勢の人混みのなか、長蛇の列に並んで、結局買ったのは、下記一冊。
アンリ・メショニック竹内信夫訳『詩学批判』(未来社、82年10月、500円)
その日、友人宅で忘年会があり、途中の緑地公園駅で天牛書店に寄ろうと歩いていると、偶然洒落た古本屋を見つけました。「blackbird books」というお店。新しい本が中心ですが、海外文学の品揃えも充実していました。聞いてみると、6年以上前から開いているとのこと。迂闊でした。ここでも一冊。
天牛書店江坂店は関西でも古本量がいちばん多いのではないでしょうか。1階で下記三冊。
福島慶子『ヴァンは酒ならず―ヨーロッパ食べ歩き』(朝日新聞社、昭和29年12月、180円)
高柳克弘『どれがほんと?―万太郎俳句の虚と実』(慶応義塾大学出版会、18年4月、300円)
潮江宏三『銅版画師ウィリアム・ブレイク』(京都書院、平成元年4月、480円)
2階の均一本コーナーと文庫本売り場で。
向山泰子『ラファエル前派運動とD・G・ロゼッティと』(青山学院女子短期大学学芸懇話会、74年5月、100円)
David Larkin編『Fantastic Art』(Ballantine Books、73年5月、100円)→W買い
田村圓澄『古代朝鮮と日本仏教』(講談社学術文庫、昭和60年1月、250円)
ほか、日本の古本屋とヤフーオークションで、下記。
大和岩雄『十字架と渦巻―象徴としての生と死』(白水社、95年9月、1200円)
フランシス・ド・ミオマンドル川口篤譯『水に描く』(実業之日本社、昭和15年11月、1200円)
「文藝時代 怪奇幻想小説號」(金星堂、大正15年8月、600円)→こんな雑誌の特集が大正時代にあったのは知らなんだ。日本近代文学館1967年刊の復刻版の中の一冊らしい。
高橋優子『薔薇の合図(シーニュ)』(天使舎、03年10月、500円)
今年は量より質を念頭に古本と接したいと考えております。