:演奏会への道すがら南海高野線沿線TS書店支店めぐり


 昨日、大阪狭山市にあるSAYAKAホールへ、河合優子さんとワルシャワ・フィルメンバーによる演奏会へ行ってきました。
 演奏会は、ショパンのピアノ協奏曲1番、2番をピアノと弦楽四重奏で演奏するという珍しいもので、ピアニストにとってはハードだったと思います。
 今回は3列目のかぶりつき席。ピアノの高音のコロコロとした明晰な響きの背景に弦の低く長いフレーズが重なるのが何とも言えません。2曲とも、第2楽章のゆっくりとした夢見るような雰囲気が素敵でした。
 途中で館長さん自らステージに立ち、河合さんにインタビューするなど、なごやかな雰囲気で、地域のホールらしいとても良い演奏会でした。


 それはともかく、狭山市駅へ行く途中の沿線で3駅も途中下車して、古本屋へ立ち寄りました。こうなると、どちらが目的か自分でもよく分かりません。


 大阪の南方面で、駅近の立地に支店を華々しく展開しているTS書店で、堺東店、三国ヶ丘店、中百舌鳥店の3店をはしごしました。TS書店の特徴は、新刊書店の中に古本の均一棚を設けているところで、昨日は、堺東250円、三国ヶ丘1500円、中百舌鳥380円均一でした。北野田店にも行く予定でしたが時間切れで断念しました。(結局昼飯抜きとなりました)

 TS書店は東京や名古屋では考えられないような安い値付けで、演奏会への途上でなければもっとたくさん買っていたことと思います。


以下の本を購入。
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澤田瑞穂地獄変―中国の冥界説』(法蔵館、昭和51年6月、380円)
→『金牛の鎖』『鬼趣談議』の著者の出発点ともなった本。
高橋巌、荒俣宏『神秘学オデッセイ―精神史の解読』(平河出版社、82年12月、250円)
神秘主義碩学に若い荒俣さんが挑む。昔読んだような気もするが・・・
原克『書物の図像学』(三元社、93年6月、250円)
→新刊のときからよく目にしたが、値段が高いのと、中身が堅苦しそうだったので敬遠してきた本。元値2800円。
鹿島茂『妖人白山伯』(講談社、02年5月、250円)
シオドア・スタージョン大森望編『不思議のひと触れ』(河出書房新社、03年12月、250円)

古本の話題と音楽の話題を同時にアップしてみました。