:久しぶりに難波の古本屋と天三プチ古書即売会他

 先週は、昔の職場仲間との宴会と中学高校時代の音楽友達との飲み会の二つがあり、それぞれ早い目に家を出て、久しぶりに古本屋を回りました。


 1回目は心斎橋の会合だったので難波へ出かけました。むかし日本橋電気街の裏手にあって詩の本をたくさん置いていた文庫Kという店がまだあるかと思い、あちこち探しましたが見つかりませんでした。これに時間をかけてしまったので、難波古書センター内のYブックスと近くのM書店しか見れませんでした。


 Yブックスで下記の本を購入。
小牧健夫『影ぼふし』(白水社昭和17年9月、500円)
今和次郎著作集 女性服装史』(相模書房、57年5月、200円)
笹本駿二『ローヌ河歴史紀行』(岩波新書、80年9月、200円)
RENÉE VIVIEN『VAGABONDAGES』(EDWARD SANSOT、?、1000円)

//////

 『影ぼふし』は表紙カバーがありませんので、扉の写真です。
 RENÉE VIVIENは、どこかのフランス語学者かフランス書愛好家が大量に放出したと思われる仏語本のうちの1冊です。昨年Yブックスに行った時にはもっとありたくさん買い込みましたが、今回はそのおこぼれです。このYブックスはじっくりと探すといろいろと出てきそうな本屋です。


 また別の日は、新地での飲み会だったので、梅田方面に行きました。ちょうど天三商店街で開催されていたプチ古書即売会に合わせて、堺筋本町のT書店と、天神橋商店街の古本屋、それに梅田の駅前第三ビルの古本屋などを回りました。駅前第一ビルにあった「高尾書店」がなくなっていたのでびっくりしました。


結局堺筋T書店で下記の2冊と、
松浦暢『水の妖精の系譜』(研究社出版、95年6月、1500円)
バルザック幻想・怪奇小説選集私市保彦訳『百歳の人―魔術師』(水声社、07年4月、1500円)
プチ古書即売会で下記の文庫本4冊を購入しただけ。
森繁久彌『森繁自伝』(中公文庫、昭和52年7月、300円)
宇野千代青山二郎の話』(中公文庫、昭和58年11月、300円)
下母澤寛『小説のネタ』(中公文庫、昭和59年5月、250円)
小堀杏奴『晩年の父』(岩波文庫、81年9月、200円)

///

 松浦暢『水の妖精の系譜』は初めて見る本でした。水の精に関する詩や絵がたくさん掲載されていて、なかなか面白そうです。


 プチ古書即売会は初めてでしたが、趣味の統一された本が並んでいましたので、じっくりと眺めてしまいました。落ち着いて考えると少し高い買い物だったようです。


 友だちとの待ち合わせにまだ少し時間があったので、ジュンク堂で「大阪人」のバックナンバー「続々古本愛」を見つけ、買うつもりでしばらく別の棚を見てから引き返したらもう売れていました。この間わずか5分ぐらい。買う本はしっかり手に確保しておかないといけなかったと反省しています。