:古本購入フェイドアウトの時近づく?

 もう64歳ともなると、いくら本を買っても、どのくらい読めるか分からなくなってきます。それは前からもある程度分かっていて、承知のうえで買い続けているわけですが、本の置場がいよいよなくなってきて、これまで古本に理解のあった家人からもついに、「そろそろええ加減にしたら」という宣告が下される始末となりました。いよいよ勝手気ままに古本を買うことから、絞りに絞ったうえで買うというスタイルに変更しなければならなくなったと感じられるこの頃です。(まだあと一年くらいいいかなァ)。

 その時は、このブログの中味も、「最近買った古本」というのから、「昔買った古本」に鞍替えしないといけませんが、そんな大した本も持ってないし、どこで買ったかもいくらで買ったかも覚えてないし、ひどいのになると新本か古本かも分らないような本もあるので、そうした欄が成り立つのかどうか。ま、その時考えましょう。

 そういうプレッシャーもあり、先々週末に行った「たにまち月いち古書即売会」でも、なぜか本を抱え込むのがためらわれました。2時間ほど居て結局下記2冊のみ。
辻佐保子『中世絵画を読む』(岩波書店、87年2月、700円)
金子民雄宮沢賢治と西域幻想』(中公文庫、94年7月、300円)

 同じ日、堺筋本町T書店に立ち寄り、下記3冊を購入。
マグリットユルスナール多田智満子訳『ピラネージの黒い脳髄』(白水社、85年10月、700円)→この本は持っているつもりでなぜか持ってなかったのです。
武部好伸『「ケルト」紀行―スペインガリシア地方を歩く』(彩流社、00年5月、800円)→スペインのケルトにも興味が湧き。
田中未知編『寺山修司未発表歌集 月蝕書簡』(岩波書店、08年2月、380円)
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 その日は、京都で飲み会があったので、待ち時間の間に、四条河原町新古書店Bで、
北尾トロ『ぼくはオンライン古本屋のおやじさん』(ちくま文庫、05年2月、450円)→蔵書の処分に、オンラインの古本屋をやるのも手かなと思って。

 最近かさばらない文庫本を多く買うようになりましたが、アテネ文庫はその最たるものでしょう。オークションで、
足利惇氏『ペルシアの旅』(アテネ文庫、昭和24年2月、120円)
木村素衛『花と死と運命』(アテネ文庫、昭和24年6月、50円)
深田康算『美しき魂』(アテネ文庫、昭和23年3月、50円)