:町中の古本屋でフランス書購入

 国内ではフランス語の古本は、神田の田村書店、古書会館の洋古書展ぐらいでしか、大量に見ることはありません。関西では、たまに百万遍古書市でまとまって出るぐらいですが、大阪で飲み会のついでに天神橋筋の天牛書店へ立ち寄ったら、下記の本を見つけました。うち2冊は英語からの仏訳です。
Lord DUNSANY/Jean-Paul Gratias訳『ENCORE UN WHISKEY, MONSIEUR JORKENS?』(Nouvelles éditions Oswald、85年3月、100円)→何年か前翻訳が出ていたが、100円なのでとりあえず買っておく。
LEONORA CARRINGTON/YVES BONNEFOY他訳『LA DÉBUTANTE―CONTES ET PIÈCES』(FLAMMARION、78年3月、100円)→これは見っけものと、家に帰って所持済みの3冊の訳本と見比べたら、半分ぐらい訳されていた。
PIERRE KLOSSOWSKI『ORIGINES CULTUELLES ET MYTHIQUES D’UN CERTAIN COMPORTEMENT DAMES ROMAINES』(fata morgana、73年5月、100円)→これも翻訳があることを後で知った。以上三冊は店頭百円均一。
HENRI DE RÉGNIER『Premiers Poèmes』(MERCURE DE FRANCE、?年、2800円)→きれいにルリュールされた本。1898年初版の9刷なので、1900年初頭か。
ANDRÉ PIEYRE DE MANDIARGUES『LE POINT OÙ J’EN SUIS』(GALLIMARD、64年10月、300円)
ANDRÉ PIEYRE DE MANDIARGUES『Ruisseau des solitudes』(GALLIMARD、68年10月、300円)→上記二冊とも詩集。
他に日本語の本で、筒井康隆、那珂太郎など言葉遊びの詩を集めた、
谷川俊太郎編『詩のおくりもの6 遊びの詩』(筑摩書房、82年6月、200円)
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 天神橋筋ではもう一軒矢野書房に寄りましたが、ここでは、
エドガア・アラン・ポオ佐々木直次郎譯『小説全集第五巻 黒猫』(第一書房昭和8年7月、500円)→古びた印字の感触につい釣られて。
邦正美『舞踊の文化史』(岩波新書、84年4月、200円)
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 別の日、麻雀大会のついでに、堺筋本町天牛書店にて、
川崎寿彦『薔薇をして語らしめよ―空間表象の文学』(名古屋大学出版会、91年6月、1620円)

 近所のBOOK-OFFで、
宇野千代『或る男の断面』(中公文庫、11年10月、108円)→東郷青児について書いていたので。

 今回、オークションでは一冊も落札できませんでした。

 先日、2〜3年ぶりに本を少し処分しました。小さい段ボールで13箱ほどですが、これでまた買うスペースができたので、しばらく安心です。