:生田耕作旧蔵書引続き購入ほか

 ネットで東京のG堂の生田耕作旧蔵書のなかから4冊購入。生田先生蔵書購入は、07年秋の東京古書会館古本市と洋書市、昨年末のG堂ネット購入につづいて、4回目の購入になります。何回見てもまた新しい発見があるのは私も成長しているからでしょう。また予算の都合もあり、一度に大量購入できずに少しずつ買っているということもあります。まだ欲しい本が幾つかあります。
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MAURICE RENARD『LE VOYAGE IMMOBILE suivi d’autre histoires singulières』(LES ÉDITIONS G.CRÈS&Cie、1922、2000円)
CLAUDE FARRÈRE『Histoires de très loin ou d’assez près』(ERNST FLAMMARION、1923?、1500円)
Dr J.-C. MARDRUS『LA REINE DE SABA』(Librairie CHARPENTIER et FASQUELLE、1926、1500円)
Alexandre DUMAS『Le trou de l’enfer』(SLATKINE REPRINTS、1980、2000円)


 このうちモーリス・ルナールの作品は、マルセル・シュネーデルの『フランス幻想文学史』で紹介されていたもの。クロード・ファーレルの作品はタイトルに惹かれて。日本も登場するのではないかと思ったらやはり「La Poupée Japonaise(日本の人形)」という一篇がありました。マルドリュスは千夜一夜以外の作品があることを知って。この本は造本も洒落た感じです。デュマ作品は、私の友人が参加していた幻想文学研究会の資料にあったので購入。しかしこれは写真複製で文字が読みにくくがっかり。

 先週、奈良県文化会館N響のコンサートがあったので、行ってきました。今回も2列目の席。お目当てはサン=サーンスのヴァイオリン協奏曲第3番でしたが、奏者のホアン・モンラの素敵な音色に魅了され、アンコールで弾いたパガニーニの「『わが心もはやうつろになりて』による変奏曲」の超絶技巧にはしびれました。その際、もちいど商店街のJ書林にて下記の4冊を購入。


西條八十『蝋人形』(小山書店ポケット・ブック・コレクション、56年8月、500円)
岡地嶺訳『キーツ詩集』(文修堂、昭和40年1月、1000円)
田辺保『シモーヌ・ヴェイユ―その極限の愛の思想』(講談社現代新書、昭和43年10月、450円)
渡邊一民『フランスの誘惑―近代日本精神史試論』(岩波書店、95年10月、1800円)

 小山書店ポケット・ブック・コレクションというのは初めて見ましたが、山本文庫よりさらに一回り小型で活字も極めて小さくて可愛く、どこかしら詩情を感じさせます。
 渡邊一民の本はこの直後、大阪へ出た際、大江橋のT書店で980円で同じものを見ました。残念。


 オークションでは下記の1冊のみ。
夢本編集部編『俳句友だち』(波乗社、平成5年4月、100円)