:たにまち月いち古書即売会ほか

 月末に金沢古本ツアーに出かける予定で、古本ツアー関連本を読んでいるうちに、むずむずと古本が買いたくなって、昨日、大阪古書会館の古本市に出かけました。午後三時ごろだったので、漁り尽くされていたのか、気持ちは焦れどなかなか良い本に巡り合えず、八冊中二冊もミスをしてしまいました。それが、
澤瀉久孝『萬葉佳品抄』(全國書房、昭和18年3月、500円)→澤瀉久敬と間違えて生命哲学の人が万葉集を論じるのは面白いと勘違いして買った。兄弟だったようです。
新倉俊一『ヨーロッパ中世人の世界』(ちくま学芸文庫、98年3月、800円)→W買い、単行本で持っていたことが判明。読んでないとこういうことが起こる。

 他に、
廣瀬哲士『新フランス文学―ナチュラリスムよりシュルレアリスム』(東京堂昭和5年9月、1500円)→世紀末の状況が少しは分かるかと思って。デザインが昭和モダニズム
ラフォルグ吉田健一譯『ハムレット異聞』(角川書店、昭和25年1月、300円)
シャルル・ペギィ平野威馬雄譯『半月手帖』(昭森社昭和17年11月、300円)
宮城道雄『あすの別れ』(三笠書房、昭和31年9月、800円)谷中安規挿画→古本仲間から宮城道雄が面白いと薦められていたので。
小島政二郎『眼中の人』(岩波文庫、95年4月、300円)→冒頭にマラルメの火曜会の話が出ていたので。
斯波六郎『中国文学における孤独感』(岩波文庫、90年12月、300円)→よく見かけて気になっていた本。

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 別の日大阪へ用事のついでに、いつもの堺筋本町T書店にて、これはまずまずの収穫。
鹿島茂『パリ、娼婦の館』(角川学芸出版、平成22年3月、580円)→新刊まもなくの本。少し汚れてはいるが。
井上究一郎マルセル・プルーストの作品の構造』(河出書房新社、昭和37年3月、580円)→これは珍しい本。
能村登四郎『愛誦の詞華』(鳰書房、昭和60年10月、580円)
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 ネット古本屋では以前からの探求書を買うことができました。
村松嘉津『フランスに生きる』(白水社、61年5月、500円)
多田智満子『字遊自在ことばめぐり』(河出書房新社、00年10月、800円)
吹田順助『葦の曲』(古希祝賀記念出版非売品、昭和27年12月、1300円)
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 オークションではただ安いというだけで、
「本の手帖 特集:処女句集」(昭森社、昭和42年9月、200円)
「本の手帖 特集:続処女句集」(昭森社、昭和42年10月、200円)
島田昌治他『会話作文 フランス語表現辞典』(朝日出版社、85年6月、500円)