四天王寺秋の大古本祭りほか

 日曜日、四天王寺の古本市で、古本仲間の恒例の集まりがありました。といっても3人だけとなりましたが。お昼まで何とか天気も持ちこたえ、雨の降り出した1時に集合して昼呑み会へと移行しました。

 四天王寺の古本市は、初日は10時きっちりに開場していますが、それ以外の日は早い時間のようで、9時50分ごろ到着したらほとんどが開店していました。
 まず100円均一棚で。
豊島與志雄『夢の卵』(復刻版〈赤い鳥社、昭和2年3月〉、100円)
→W買い、別の版(銀貨社)で持っていたが、きれいな本なので許そう。

 次に、シルヴァン書房4冊500円の棚で。
稲垣直樹『ヴィクトル・ユゴーと降霊術』(水声社、93年3月、125円)
水上勉『説教節を読む』(岩波現代文庫、07年6月、125円)
杉浦明平編『立原道造詩集』(岩波文庫、88年3月、125円)
『現代フランス文学13人集』(新潮社、66年12月、125円)
ブランショ「謎の男トマ」がお目当て。
  
 池崎書店の文庫の平台で。
高安国世訳『マイヤァ抒情詩集』(岩波文庫、76年4月、300円)
→ドイツ象徴主義の先駆だと聞いて。
 ひろしま文庫という今回初出店?のお店で。
リカルダ・フーフ關泰祐譯『月夜の輪舞』(郁文堂、昭和16年6月、500円)
→独逸浪漫派についての評論のある著者の短編小説集なので楽しみ。

 これも初出店か「淡路の古本屋」で。
吉野秀雄『鹿鳴集歌解』(中公文庫、昭和56年3月、200円)

 オークションでは、私の趣味に合ったフランス書を出す出品者が居て、前回のJacques Sternberg、 Yves Bonnefoyに続いて、下記3冊を落札しました。
MARCEL BÉALU『La Vie en rêve』(PHÉBUS、92年2月、1000円)→こんな本があるのは知らなんだ。
NOËL DEVAULX『Instruction civique』(Gallimard、86年3月、100円)
André Dhôtel『La nouvelle chronique fabuleuse』(Pierre Horay、84年8月、500円)
    
 その他からは、
トンマーゾ・ランドルフィ米川良夫/和田忠彦/柱本元彦訳『カフカの父親』(国書刊行会、96年4月、449円)
佐渡谷重信『漱石と世紀末芸術』(美術公論社、82年2月、300円)
村上光彦『パリの誘惑―魅せられた異邦人』(講談社現代新書、92年7月、50円)
西郷信綱『神話と国家―古代論集』(平凡社、77年6月、330円)
和歌文学会『論集 和歌とレトリック』(笠間書院、昭和61年9月、1300円)
→赤羽淑「和歌の韻律」がお目当て。