:オークションでほそぼそと購入

 今回はオークションが中心、古書店での購入は下記の1冊のみ。いつもの会社OB麻雀会のついで、堺筋本町T書店の税別880円均一にて。
ミシェル・ラミ高尾謙史訳『ジュール・ヴェルヌの暗号―レンヌ=ル=シャトーの謎と秘密結社』(工作舎、97年12月、950円)→南仏の古都レンヌに財宝が隠されていたという事件にヴェルヌが関係していて、それにヴェルヌが秘密結社に属していて自らの作品のなかにそれに関する暗号を忍ばせているという、なんかよく分からないがわくわくする話。


 オークションでは、最近、二カ所の出品者からの購入がほとんどです。まず下記の三冊は、詩の本を中心に出している人から。趣味が合うようです。
関川左木夫『「転身の頌」解説』(中央公論美術出版、昭和47年8月、510円)→復刻本の別添小冊子。
燕石猷編『日夏耿之介詩集』(河出文庫、昭和31年3月、300円)→新潮文庫は持っているが、河出文庫は知らなかった。こうなると病気か。燕石猷は日夏の弟子で「奢灞都」「パンテオン」「古酒」などでずっと日夏と一緒だった人。
気谷誠編集『版画とボードレール―詩人が語る19世紀フランス版画』(町田市国際版画美術館、94年2月、1510円)→見に行ってないカタログは基本的に買わないことにしているが、気谷誠の名前に惹かれて。
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 次の本ももうひとつのよく買う出品者から。新丸子駅前のK書房です。
ジャック・レダ堀江敏幸訳『パリの廃墟』(みすず書房、01年8月、1300円)→堀江敏幸の初期の短編エッセイにはこの本のことがよく出てきた。

 次の雑誌ははじめて買う出品者から。
「世紀末研究Vol.8 スペイン特集」(JCA出版、84年12月、600円)→スペイン世紀末についてはあまり類書を見ないので。雑誌「世紀末研究」はこれで揃ったと思う。


 今日はこれから四天王寺の春の大古本祭りに行ってきます。次の京都勧業館古書大即売会とあわせて後日報告することにします。