:京都下鴨納涼古本まつり

先週木曜日、下鴨の古本市の初日に行ってまいりました。早く着きすぎたので30分ほど、緋毛氈の涼み台で本を読みながら待機。しかし意気込みの割にはこれといった収穫はありませんでした。


古本仲間と出町柳まで出て、ゆっくり昼飯とお茶をしたため、午前中2時間、午後1時間半ほど。均一本を中心に見て回るのが精一杯で、テントの中は半分ぐらいしか見ておりません。陽射しは強くなかったのに蒸し暑くて倒れそうになりました。


買った本屋も偏っています。いちばんたくさん買ったのは、K文庫。
阿部知二『BYRON』(研究社英米文學評傳叢書、昭和12年11月、500/3円)
佐藤清『F・THOMPSON』(研究社英米文學評傳叢書、昭和12年11月、500/3円)
矢野禾積『SHELLY』(研究社英米文學評傳叢書、昭和12年11月、500/3円)
岡本安章『HENRY FIELDING』(研究社英米文學評傳叢書、昭和10年6月、500/3円)
阿部孝『J・M・BARRIE』(研究社英米文學評傳叢書、昭和10年6月、500/3円)
福原麟太郎『THOMAS GRAY』(研究社英米文學評傳叢書、昭和10年6月、500/3円)
→欲しかったのは矢野禾積『SHELLY』と福原麟太郎『THOMAS GRAY』の2冊でしたが、箱入りのセットのため、たくさんとなりました。それでも500円は安い。
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ジョン・ダン川村錠一郎訳『エレジー・唄とソネット』(現代思潮社、74年4月、300円)
中村君代『ダンテ・ロゼッティの研究』(東峰書房、昭和42年11月、300円)
Saint-John Perse『Œuvres complètes』(BIBLIOTHÈQUE DE LA PLÉIADE、86年12月、1000円)→これもほとんど新刊同様の状態なのに驚くほど安い。新刊は2万円ぐらいするはず。

MEREDITHの『SHAGPAT』原書が300円で出ていましたが、若干痛んでいたので見送りました。買っておくべきだったか。


次がR泊、私の趣味に合う本を揃えていました。
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『同時代31 特集Ⅰ樹について 特集Ⅱ辻まこと』(黒の会、76年11月、200円)
ピエール・マルチノ木内孝訳『高踏派と象徴主義』(審美社、69年7月、400円)

庄野潤三『文学交遊録』(新潮社、95年4月、400円)
平井俊夫訳『トラークル詩集』(筑摩叢書、67年11月、400円)→この本は大学時代持っていたが、訳があまり気に入らなかったのでいったん手離したもの。


S堂の3冊500円で、
フロベール鈴木健郎譯『ブヴァールとペキュシェ上・下』(白水社、49年6・9月、各500/3円)
鈴木信太郎譯『近代フランスファンタスチック物語 未知の女』(酣燈社、昭和22年5月、500/3円)→表紙が破れたのを持っているが、それより状態がよかったので。


B堂
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富士川英郎『鴟鵂庵閑話』(筑摩書房、昭和52年7月、1500円)→長らく探していた本。
鹿野治助『プロティノス』(弘文堂書房、昭和23年8月、200円?)→B堂だったと思う。


他の日にも買った古本がありますが、多くなるので次回報告します。