:京都百万遍秋の古本まつり

 先週の土曜日、京都百万遍の恒例秋の古本まつりに行ってまいりました。
出町柳から会場まで歩いて行く途中R書店で古書バーゲンがあり、フランス文学関係の安いのが大量に出ていたので足止めを食らってしまいました。プレイヤード叢書も500円均一で出ていましたが、フランス語の本はできるだけ薄く字が大きい方がよいという私の好み(能力?)に合わないのと、これといったものがなかったので敬遠しました。結局、下記7冊を購入。

ピエール・ジャン・ジューヴ道躰章弘訳『ボードレールの墓』(せりか書房、76年8月、500円)
宗像衣子『ことばとイマージュの交歓―フランスと日本の詩情』(人文書院、05年6月、500円)
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レミール・ブールジュ中島廣子訳『落花飛鳥―世紀末デカダンスの彷徨譚』(国書刊行会、93年12月、700円)→あとで古本まつり会場で、1800円の値付けを見て嬉しくなる。
畠中敏郎『比較文学の小道』(畠中敏郎先生論集刊行会、昭和48年2月、300円)→古本まつり会場で3冊500円で発見、残念。
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菅野昭正『セイレーンの歌―フランス文学論集』(小沢書店、93年12月、500円)
田村毅/月村辰雄『フランスの言語文化―フランス語の文化誌』(放送大学教育振興会、02年3月、300円)
PIERRE KLOSSOWSKI『LA VOCATION SUSPENDUE』(GALLIMARD、1981年10月、100円)→実はこの本だけ昼飯時にもう一度立ち寄って買ったもの。朝買おうかと思いつつ本会場に行く前からあまり買ってはとセーブしていた本は皆売れてしまっていました。

 古本まつり会場では、昼食と喫茶休憩を挟んで、夕刻までたっぷりと眺めましたが、これといった収穫はありませんでした。かろうじて次の1冊か。
矢野峰人『曲中人物』(靖文社、昭和23年5月、1000円)→しかし写真のような裸本

 他には比較文学がらみの本を沢山買いました。結構食傷気味です。
比較文学 第二巻」(日本比較文学会、59年、500円)
「比較文學研究 第一巻第一號 特輯「若菜集」研究」(東大比較文学会、57年2月、500円)
「比較文學研究 第一巻第二號 特輯バルダンスペルジェ研究」(東大比較文学会、58年6月、500円)
「比較文學研究 第二巻第二號 矢野峰人博士還暦記念号」(東大比較文学会、55年7月、500円)→W買い、ついこの間買ったばかりなのに。
「比較文學研究 第三巻第一號 特輯フランス比較文学」(東大比較文学会、56年1月、500円)
「比較文學研究 第四巻第一・二號 特輯森鴎外と西洋文学」(東大比較文学会、57年1月、500円)
NHK大学講座 文学『比較文学の展望』(NHKサービスセンター、昭和51年4月、500円/3冊)
芳賀徹『きのふの空―東大駒場小景集』(中央公論美術出版、平成4年10月、500円/3冊)
ドロシー・セイヤーズ平井呈一訳『ナイン・テイラーズ』(東京創元社、昭和33年5月、500円/3冊)→友人の強い奨めに従って購入。

金素雲訳編『朝鮮詩集』(岩波文庫、昭和47年3月、100円)
一川周史『初学者も専門家も冠詞抜きでフランス語はわからない―例文比較による徹底解説』(駿河台出版社、92年8月、200円)



 オークションはこのところ負けてばかりで、かろうじて下記の1冊。
ヴィンフリート・フロイント深見茂監訳『「ドイツ幻想文学」の系譜―ティークからシュトルムまで』(彩流社、97年5月、800円)