:松村武雄『朗かな斜視』ほか

 このところ低調が続いておりましたが、久しぶりにオークションで1冊落札できました。
松村武雄『朗かな斜視』(明星書院、昭和6年2月、450円)

 同じ著者の『疎鐘』も所持していますが、あまり見ない本です。
「序」で、専門と「方面違ひのことに踏み込んでゐる。だから、その道の人から見たら、吹き出したくなるやうな斜視に堕してゐることが少なくないだらう」、それでこのタイトルになったと書いています。(印刷所のミスか、なぜか「序」が目次の前後に重複している)
「古本探しの記」「歩讀主義者」「古本書込みの讃」「文學に現れたる惡魔の変遷」「惡魔学」「名前隠匿説話」「探偵小説あら探し」など、面白そうな随筆集です。


 先日、会社OBの麻雀会への途上、いつものT書店で、
桑島玄二『花ごよみと詩人』(編集工房ノア、86年12月、380円)
倉本四郎『鬼の宇宙誌』(講談社、91年4月、380円)
杉山二郎『山紫水明綺譚―京洛の文学散歩』(冨山房インターナショナル、10年7月、380円)
外山滋比古『近代読者論』(みすず書房、94年8月、380円)
いずれも表紙がきれいなので、写真をアップしておきます。
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 ネットで、矢野峰人『途上』を格安で見つけ喜んで発注したら、なんと在庫がないとのこと。仕方なく少々高いけれどついでに頼んでいた下記の雑誌のみ購入。きちんと管理しておいて欲しいものです。
「本の手帖 特集:日夏耿之介」(昭森社、昭和43年11月、1000円)表紙:長谷川潔
「本の手帖 特集:続処女詩集」(昭森社、昭和43年12月、800円)

 「特集:日夏耿之介」は鈴木信太郎矢野峰人山内義雄、斉藤磯雄、燕石猷、関川左木夫、井村君江、窪田般彌、富士川英郎、星野慎一、野田宇太郎等豪華執筆陣で喜んでおります。