:古本報告第2弾!

 前回古本報告から、しばらく間が空いてしまいました。
 この間、オークションでは少しずつ購入しておりましたが、やはりオークションと、本が手に取って見れる古本屋・古本市とは別物のようで、オークションでは癒されない古本中毒症が募るばかりでした。


 そういうわけで、昨日、いそいそと名古屋のM書店で行なわれた古書市に行ってきましたが、意に反してこれといった収穫はありませんでした。仕方なく、川柳本を中心に、下記の5冊を購入。

ボオドレエル佐藤朔譯『全譯惡の華』(齋藤書店、昭和22年10月、1050円)函カバーなし
山路閑古『古川柳名句選』(筑摩叢書、昭和43年6月、500円)
吉田健一『詩と近代』(小澤書店、昭和50年7月、500円)
森銑三『武玉川選釈』(彌生書房、84年1月、800円)
『京の古本屋』(青幻舎、03年6月、700円)
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惡の華』も『詩と近代』も、似たような装幀の本がたくさんあるので、すでに持っている気がしましたが、重複覚悟で買ったところどうやら重複はなさそうです。
(本が別のところに置いてあるので、蔵書写真でだけの確認ですが)


 オークションもやはりよいものはだいたい高値が付けられて競り負けてしまいます。次の4冊はそれぞれ別の出品者から1冊ずつの購入。『羅馬哀歌』などは本代110円でも、送料210円、支払い手数料100いくらで、結局500円近くかかってしまいます。

ゲーテ竹山道雄譯『羅馬哀歌』(角川書店、昭和24年4月、110円)
小門勝二『荷風本秘話』(図書新聞社、66年11月、810円)
菱山修三『詩と思索と人生―生きがいを求めて』(南北社、昭和43年4月、800円)
三木露風『詩集 廢園』(霞城館、平成元年4月、710円)
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 三木露風は自筆原稿をそのまま本にしたものです。自筆は著者の人柄が感得できますが、どこか稚拙さが漂ようように思われ、活字の方がきりっと引き締まって詩情が感じられるような気がします。


次の3冊はいずれも比較的最近の本、同じ出品者ですが安価で入手できました。
ジェヌヴィエーヴ・ラカンブル隠岐由紀子監修『ギュスターヴ・モロー』(創元社、98年6月、250円)
土屋賢二哲学論集『猫とロボットとモーツァルト』(勁草書房、98年9月、250円)
E・F・ベンスン他中野善夫・吉村満美子編訳『怪奇礼讃』(創元推理文庫、04年7月、250円)


 下記の「彷書月刊」は同じ出品者です。すべて100円からのスタートでしたが結果はまちまちとなりました。タイトルだけで買うと届いてからがっかりすることもあります。
彷書月刊「特集怪談」(弘隆社、88年8月号、100円)
彷書月刊「特集大正モダニズム・ブック・レヴュウ」(弘隆社、90年5月号、300円)
彷書月刊「特集よろず重宝黒岩涙香」(弘隆社、94年6月号、300円)
彷書月刊「特集震災3年神戸の古本屋」(弘隆社、98年2月号、100円)
彷書月刊「特集世界の古本屋」(弘隆社、02年1月号、100円)
彷書月刊「特集蔵書のゆくえ」(彷徨舎、04年10月号、100円)
彷書月刊「特集生誕百年正岡容」(彷徨舎、04年12月号、200円)