2022-01-01から1年間の記事一覧
ジェリー・ユルスマン小尾芙佐訳『エリアンダー・Mの犯罪』(文春文庫 1987年) ジュード・デヴロー幾野宏訳『時のかなたの恋人』(新潮文庫 1996年) わが家にある本のなかから手あたり次第、時間SFに関係した本を読んでいますが、今回はともにかなり長めの…
Maurice Pons『Le passager de la nuit』(Points 2017年) 引き続き、モーリス・ポンスを読みました。1959年に書かれた初期の作品です。前回読んだ『La passion de Sébastien N.』(1968年)に比べて、こちらは一転してまっとうな小説。共通点は、車が主人…
H・G・ウエルズ宇野利泰訳『タイム・マシン―H・G・ウエルズ短篇集Ⅱ』(早川書房 1967年) サム・マーウィン・ジュニア川村哲郎訳『多元宇宙の家』(早川書房 1967年) ハヤカワ・SF・シリーズを2冊並べてみました。『タイム・マシン』は学生時代に一度読んだ…
Maurice Pons『La passion de Sébastien N.―Une histoire d’amour』(Denoël 1968年) 久しぶりにモーリス・ポンスを読みます。ポンスを読むのは、これでたぶん翻訳1冊を含めて11冊目になります(このページの検索欄で「Maurice Pons」で検索してみてくださ…
前回の古本の記事で、「年末最後の古本市」と書いていたのは、阪神百貨店の古書ノ市のことで、今回はBOOK&CAFEという名前に変わって、喫茶コーナーが併設されていましたが、出品古書店の顔触れは以前と変わってませんでした。四天王寺の古本市などと比べると…
ジェイムズ・P・ホーガン小隅黎訳『時間泥棒』(創元SF文庫 1995年) バリントン・ベイリー大森望訳『時間衝突』(創元SF文庫 1994年) 似たようなタイトルの本。読んだ順番です。原書は『時間泥棒』1994年、『時間衝突』1973年と、『時間衝突』の方がかなり…
アリスン・アトリー小野章訳『時の旅人』(評論社 1988年) 前回報告の近代的なSFのあとは、古風な味わいのタイムトラベル・ファンタジーです。アメリカSFと好対照の古色蒼然としたイギリスの伝統を感じさせられました。1939年に刊行されたと言いますから、…
ANDRÉ DHÔTEL『Les voyages fantastiques de JULIEN GRAINEBIS』(PIERRE HORAY 1958年) アンドレ・ドーテルは、大学時代に三笠書房から出ていた『遥かなる旅路(LE PAYS OÛ L’ON N’ARRIVE JAMAIS)』を翻訳で読み好きになった作家です。それで15年ほど前に…
フィニイ、ヤング他/中村融編『時の娘』(創元SF文庫 2009年) P・J・ファーマー他/伊藤典夫・浅倉久志編『タイム・トラベラー―時間SFコレクション』(新潮文庫 1987年) フィニイのタイムトラベルものをずっと読んできましたが、次はタイムトラベルの短篇集…
ジャック・フィニイ山田順子訳『夢の10セント銀貨』(ハヤカワ文庫 1990年) ジャック・フィニイ福島正実訳『マリオンの壁』(角川書店 1975年) 引き続きフィニイを2冊読んでみました。いずれもタイムトラベルを扱った長編ですが、『夢の10セント銀貨』は多…