:フランスから続々と安本届く

 フランステロ事件もあり、しばらくフランスへ古本買いに行けなくなるかもと、意を決して、ネットで取り寄せることにしました。その第一弾。1軒の古本屋から次の2冊。いずれも「小説幻妖 弐 ベルギー幻想派特集号」所収の森茂太郎論文で知った作家です。この森論文は貴重な情報があり、参考にしています。
GASTON COMPÈRE『LA FEMME DE PUTIPHAR et autres contes fantastiques』(marabout、75年、699円)
MONIQUE WATTEAU『LA COLÈRE VÉGÉTALE―La révolte des Dieux Verts』(marabout、73年、533円)→送料を入れても上記2冊で1395円! 送料が163円の計算で何かの間違いでは。しかも発注して10日で到着。
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 別の古本屋から下記。これはマルセル・シュネデールの『フランス幻想文学史』で知った作家。
ANDRÉ HARDELLET『LE SEUIL DU JARDIN』(GALLIMARD、96年1月、833円)→これも安い。これは別に送料565円。それにしてもフランスからこの送料は安い。

 次の二冊は別々の古本屋から続々と到着しました。
ANNE RICHITER『Cauchemar dans la ville』(HRW、95年、793円)→子ども向きの本みたい。ANNE RICHITERも森茂太郎論文で知った。
GÉRARD PRÉVOT『L’INVITÉE DE LORELEI』(FLEUVE NOIR、99年3月、2075円)→長編が3篇と短篇23(うち19篇は『LE SPECTRE LARGE』丸ごと)が入っている。巻末に書誌がついていて参考になる。
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 オークションでは、
「関西文學 第28号 特集:多田智満子の世界」(関西文学会、01年10月、1300円)→ふだん古本屋や古書市でもなかなか見ない雑誌なので、私としては思い切って値をつけました。


 先週、京都の友人と卓球会の際、立ち寄った四条河原町新古書店Bにて、鈴木漠の新しい選詩集を安く買うことができました。ただし、「未刊詩集から」の4編以外はすべて既存の詩集で持っているものばかり。
『続続鈴木漠詩集』(編集工房ノア、14年9月、200円)
 他に、
レニエ窪田般彌訳『生きている過去』(岩波文庫、89年11月、350円)→桃源社版世界異端の文学シリーズで読んでいるが、意味不明の所が多かった記憶がある。訳を全面的に改訂したと書いてあったので購入。
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