:たにまち月いち古書即売会ほか

 下鴨神社古本まつりへ行ったばかりなのに、うろうろしているうちにまた何冊か買いこんでおりました。

恒例OB麻雀会の日、行きは堺筋本町T書店にて、
安永壽延『日本のユートピア思想―コミューンへの志向』(法政大学出版局、71年11月、216円)→コミューンというのが時代を感じさせる。
帰りは難波T書店にて、
篠田知和基編『愛の神話学』(楽瑯書院、11年3月、810円)→580頁ほどもある大部な本。篠田氏の他、吉田敦彦、井本英一、諏訪春雄、松村一男、上村くに子ら大勢が執筆。

 昔の職場仲間との飲み会の日が、たまたま、たにまち月いち古書即売会の初日だったので、廻り道をして覗いてきました。
北原白秋『白秋詩集 第一巻』(アルス、大正9年9月、1000円)
北原白秋『白秋詩集 第二巻』(アルス、大正10年1月、1000円)→恩地孝四郎装幀及び扉畫、本の状態もよく、なかなか美しい。二巻あわせて1225頁、大正9年までの詩はほとんど網羅しているとのこと。
アンドレカストロ田辺保訳『中世ロワール河吟遊―華麗なるフランス宮廷絵巻』(原書房、93年4月、600円)→この間も田辺保の似たような本を買ったばかり。
丹羽文雄『ゴルフ談義』(講談社、昭和52年4月、300円)→文士たちのゴルフの様子がうかがえ、かつゴルフ指南の益もありそう。

///

 オークションでは、下記一冊のみ。
有田忠郎『光は灰のように』(書肆山田、09年9月、700円)→タイトルに惹かれてつい。