:予告どおり高い本を購入

11月5日の日誌で、これからは高くても欲しい本を買おうと宣言したとおり、矢継ぎ早に高い値付けの本を買いました。


まずは、長い間、S書林のネット目録に掲載されていて、いつ買われて消えてしまうかと怯えていた下記の本。
鈴木漠詩集『車輪』(海の会、68年1月、4200円)

S書林の詩に関する厖大な目録が一緒に送られてきて大満足。
『車輪』所収の詩は、審美社の『鈴木漠詩集』にほとんど収録されており、5編だけ省かれています。タイトルともなっている長詩「車輪」が省かれたのは長すぎたからでしょうか。


次に、オークションで、多田智満子の第一詩集『花火』に挑戦、1万円まで頑張りましたが、競り負けました。同じ時期に下記の二つの詩集を見つけ、これは何とか落札。
多田智満子『ΛΩΤΟΦΑΓΟΣ蓮喰いびと』(書肆林檎屋、1980年10月、3433円)→造本がとてもきれい、もちろん内容も素晴らしい。
外函本体
多田智満子訳『サン=ジョン・ペルス詩集』(思潮社、67年5月、4100円)→これも多田智満子本人が書いた詩のように思われるくらい素晴らしく、大満足。

次の一冊は長らく欲しかった本ですが、安く買えました。
塚本邦雄『ことば遊び悦覧記』(河出書房新社、昭和55年3月、500円)→「アラベスク和歌」「いろは歌」「回文」「折句」「野馬台詩」「形象詩」「幾何学形詩」「輪状詩・循環詩」などが紹介されている。

 先日大阪へ出向いた折、いつものT書店の980円均一と、難波のT書房にて、
レオン・ブロア田辺貞之助訳『絶望者』(国書刊行会、84年9月、980円)
松浦寿輝『平面論―1880年代西欧』(岩波書店、94年4月、980円)

辰野隆ふらんす人』(講談社文芸文庫、91年8月、350円)
『現代俳句の世界13 永田耕衣/秋元不死男/平畑静塔』(朝日文庫、昭和60年1月、200円)→お目当ては永田耕衣