:名古屋の古本屋ほか

 前回報告漏れのもの。
 先々週末、学生時代の仲間と知多半島へ海の合宿へ行った帰りに、古本好きの有志で名古屋の鶴舞から上前津にかけての古本屋を回りました。お盆休みでみな閉まっているかと思ったら、ほとんどのお店が開いておりました。名古屋の古本屋は1年半ぶりぐらいで懐かしかったです。やはり関西では見かけない本がちらほらとありました。
  
 はじめに入ったY書店で、
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池田正『十字架の夢―英文芸にみる神秘主義』(北星堂書店、昭和51年9月、1400円)→あまり見ない本だと思ったら、愛知大学の先生の書いた本。名古屋にしか出回ってないのかも。
川徳之助『パリの穴東京の穴』(第二書房、昭和38年5月、840円)→きれいな函に入っている割りに安かった。この穴はどういう意味でしょうか。
剣持武彦『受容と変容・日本近代文学―ダンテからジッドまで』(おうふう、平成12年3月、1050円)


 お隣のD堂にて、文庫本ばかり。
原勝郎『南海一見』(中公文庫、昭和54年10月、240円)
川瀬一馬『随筆 柚の木』(中公文庫、89年8月、300円)→この2冊は中公文庫の中でもあまり見ない部類。
松浦暢編訳『英詩を愉しむ―光と風と夢』(平凡社、97年9月、400円)→このブログでいつかご紹介した『水の妖精の系譜』の著者。絵がたくさん入っていたので。


 特価書籍店風のNにて。立ち読みして文章の優しさに惹きつけられて購入。
高貝弘也『白秋』(書肆山田、08年6月、1575円)

 上前津K堂では、下記1冊のみ。
李家正文『らくがき文化史―国宝からトイレまで』(講談社、昭和37年7月、500円)


 別の日、会社OBの麻雀会で大阪へ出た際、いつもの堺筋本町T書店にて。
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前川道介『愉しいビーダーマイヤー―19世紀ドイツ文化史研究』(国書刊行会、93年3月、800円)→なぜか持っておりませんでした。『ドイツ怪奇物語』や『日本近代詩入門』は持っているというのに。
ハインリッヒ・フォン・クライスト種村季弘訳『チリの地震』(王国社、90年6月、800円)→最近文庫で出て、話題になっていたので。


オークションでは文庫Kにて、
粒来哲蔵『詩集 望楼』(花神社、77年10月、1000円)