:弁天町ORC200古本祭ほか

 先週は、弁天町の古本祭り初日、久しぶりに古本を堪能してきました。

 弁天町古本祭りが不作のような予感がして、先に480円均一初日の堺筋本町T書店へ寄りましたが、正解でした。とくにこの2冊。
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西條八十『詩作の傍らより』(新潮社、大正14年1月、480円)
内藤濯『星の王子パリ日記』(グラフ社、昭和59年10月、480円)

他にも

ピエール・ロチ遠藤文彦訳『倦怠の華』(水声社、09年9月、480円)→まだ新しい本なのに安い。
田代慶一郎謡曲を読む』(朝日選書、87年9月、480円)→『文学の東西』で言及されていたので。
を購入。


 弁天町では予想があたってしまって、これといった収穫はありませんでした。古本市は店舗と違って本が毎回新しいのがそもそもの魅力のはずですが、出品者が同じ本を出し続けているようで、前回、前々回からずっと見続けている本が多く残念です。店舗であっても上記T書店のように、4日ごとに本を全部入れ替える努力を続けているところもあるのに。と言いながら次の5冊を購入。
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三宅正太郎『パリ留学時代―美術家の青春遍歴』(雪華社、昭和41年8月、500円)
パスカル・ピア福永武彦訳『ボードレール』(人文書院、昭和41年8月、400円)
丸山薫詩集』(彌生書房、平成2年6月、300円)
橘外男ワンダーランド満洲放浪篇』(中央書院、95年8月、1000円)
青柳いずみこ『水の音楽―オンディーヌとメリザンド』(みすず書房、01年9月、1000円)


 恵美須町近くの文庫Kが再開したという情報をホームページで見つけていたので、さっそく帰りに立ち寄りました。店主の話では5年ほど店を閉めていたそうです。私が前回行ったのは記録によれば9年前、大木篤夫『風・光・木の葉』など何やかや買っています。今回も昔同様珍しい本がたくさんありましたが、いずれも私の財力では買えそうにないものばかり、そのなかでなんとか入手できそうなものを選びました。とくに内藤濯『美しさに沿うて』は見たことのない本で大変嬉しい。いずれも値段の割にはきれいな本です。
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内藤濯『美しさに沿うて』(矢島書房、昭和22年6月、500円)
式場隆三郎『肉体の火山』(山雅房、昭和22年7月、500円)
堀口大學『詩と譯詩と歌 冬心抄』(齋藤書店、昭和22年1月、400円)


 実は昨日京都でも古本を購入しましたが、また後日の報告に。