ふたたび神田古本街、大阪の古本市など

 6月の神田古本街遠征が不完全燃焼に終わったので、7月下旬に熱海へ行ったついでに足を延ばして、
また神保町へ行ってきました。
 古書会館の和洋会は6年ぶり、昔ほどの混雑はありませんでした。
購入は下記3冊。いずれもハーフノート・ブックス出品。
荒川法勝『日本の存在の詩の系譜』(土曜美術社出版販売、96年7月、200円)
森美千代『巴里アポロ座』(隅田書房、昭和22年6月、300円)
森田朋雄『大手拓次曼陀羅―日記の実像』(西毛文学社、96年10月、1000円)
 古本を眺めるのに熱中して、ウエストポーチに括り付けていた帽子を知らぬ間にどこかで落としたらしく、
探し回ってもレジに聞いても、どこにもありませんでした。新しく買ったばかりだったのに。
  
 愕然として、田村書店に行くも、収穫なし。けしからんことに、帰りしなに前を通ったら、1時過ぎだというのにもう閉まっていた。
 大雲堂というところで、
前田速夫『白の民俗学へ―白山信仰の謎を追って』(河出書房新社、19年2月、1200円)
 神田古書センター前均一棚で、
古川哲史『夢―日本人の精神史』(有信堂、72年1月、200円)
 日本特価書籍で、
鶴岡真弓『黄金と生命―時間と錬金の人類史』(講談社、07年4月、1100円)
 文庫川村で、
フィリップ淀野隆三譯『ビュビュ・ド・モンパルナス』(岩波文庫、昭和28年2月、500円)
ギッシング小池滋訳『南イタリア周遊記』(岩波文庫、94年2月、250円)
→別版で持っていたが、帰りの新幹線で読もうと思って。
    

 8月は、恒例の下鴨神社の納涼古本祭りですが、今年はさすがの暑さに断念しました。
関西在住時には、ほとんど毎年行っていたのに、残念です。
代わりに、先日、たにまち月いち古書即売会阪神百貨店の夏の古書ノ市のはしごを古本仲間としました。

 たにまち月いちでは、下記二冊を購入。
森敦『マンダラ紀行』(ちくま文庫、89年12月、150円)
→杉本梁江堂出品
鶴岡真弓ケルト美術への招待』(ちくま新書、95年6月、200円)
→淡路の古本
 歳とともに、重たい本を敬遠するようになりました。

 阪神古書ノ市では下記4冊。
中井英夫『香りへの旅』(平凡社、75年11月、500円)
→寸心堂?
寺山修司詩集』(思潮社、72年10月、700円)
→空き瓶Books
清水茂『詩集 暮れなずむ頃』(舷燈社、13年11月、1320円)
→古本屋ポラン?
阿部謹也訳『放浪学生プラッターの手記―スイスのルネサンス人』(平凡社、87年4月、300円)
→矢野書房?
 終了後、最近できた「バルチカ03」というところで、大阪駅を見ながら食事。
若い人ばかりで、中年さえおらず、われわれ爺さん三人組は、宇宙人になったような気分になりました。
    
 ネットでは、Amazon古書で、
西郷信綱『古代人と死』(平凡社、99年2月、408円)

 ヤフーオークションで。
石川喬司『世界から言葉を引けば』(河出書房新社、昭和53年11月、440円)
服部竜太郎『ムッソルグスキーの生涯』(音楽之友社、昭和27年7月、100円)
天沢退二郎『夜の戦い』(思潮社、95年6月、500円)
→夢記述譚というので。