「詩と詩論 無限」のバックナンバー3冊ほか

 「詩と詩論 無限」は、特集形式を採用し、その分野の第一人者や気鋭の論者を集めて集中的に議論するという編集スタイルで、その後の「詩と批評 ユリイカ」などにつながっているように思います。驚くのは、文学臭が濃くかなりマイナーなテーマなのに、一般企業が広告に名を連ねていることで、当時の企業の文化度の高さがうかがわれます。あるいはそういう時代だったのか。
リルケ特集やマラルメ特集などいくつか所持していますが、とくに、バックナンバーを集めているという訳でもありませんし、この歳ではもう読むこともないと思いますが、好きな作家詩人のものであれば、手元に置いておきたいというのは、強欲のなせるわざでしょうか。
「詩と詩論 無限ⅩⅧ 特集:戦後フランス詩」(政治公論社、昭和40年5月、1000円)
「詩と詩論 無限ⅩⅪ 特集:CHARLES BAUDELAIRE」(政治公論社、昭和41年12月、1000円)
「詩と詩論 無限ⅩⅩⅤ 特集:エドガー・ポー」(政治公論社、昭和44年3月、1000円)
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 いま読んでいる幻想建築関係の本では、下記の二冊。「ユリイカ 空中庭園」は当然持っていると思って本棚をくまなく探しても見つからず入札。『真夜中の家』は先日、『真夜中の庭』を読んで感銘を受けた同じ著者の作品。
ユリイカ 特集:空中庭園」(青土社、96年4月、298円)
植田実『真夜中の家―絵本空間論』(住まいの図書館出版局、89年7月、800円)
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 古本屋で買ったのは、下記の一冊のみ。奈良で用事のついでに、いつもの「柘榴の國」で買いました。以前、毎日新聞の書評欄で読んで面白そうと思ったので。
呉明益/天野健太郎訳『歩道橋の魔術師』(白水社、17年11月、946円)
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 あとはすべてヤフーオークション
日夏耿之介詩集』(思潮社、76年2月、1300円)
澤田瑞穂『閒花零拾―中国詩詞随筆』(研文出版、86年6月、1000円)→詩についての文章は珍しい
JEAN RICHEPIN『MIARKA―LA FILLE À L’OURSE』(CHARPENTIER、48年?、3210円)→リシュパンの代表作。生田耕作旧蔵書
上田正昭『古代の道教と朝鮮文化』(人文書院、89年11月、330円)
横井雅子『音楽でめぐる中央ヨーロッパ』(三省堂、98年4月、110円)→なじみの薄い中央ヨーロッパ音楽について、ジプシー音楽も含めて詳説。CD案内もあり、便利。
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