久しぶりに古本市へ行く

 先週末、県域を跨ぐ移動が解禁されたこともあり、久しぶりに大阪へ出ました。前にも書いたかもわかりませんが、長年続けている近鉄沿線を一駅ずつ降りて飲み歩く「近鉄沿線友の会」で(と言っても二人だけです)、尼崎センタープール前での飲み会があったからです(近鉄奈良線生駒線橿原線の全駅を行き尽くして今は阪神なんば線から阪神本線に移っています)。ついでに大阪古書会館の「たにまち月いち古書即売会」を覗いてきました。大阪での古本市開催も久しぶりで結構賑わっていました。

 二日目だったせいか、棚も少し空き加減で、あまり目ぼしいものはなく、このところこのブログで取り上げているボードレールを中心に、下記4点を購入しました。この調子でボードレール本を買っていくと、延々と読み続けなければいけなくなるので、そろそろ止めにしようかと思いつつ、それでもベンヤミンは外せないし。
ヴァルター・ベンヤミン川村二郎/野村修ほか訳『ボードレール』(晶文社、75年9月、500円)
J・A・ヒドルストン山田兼士訳『ボードレールと「パリの憂愁」』(沖積舎、91年2月、500円)
アラゴン『パリの神話』ほか(河出書房、昭和42年10月、300円)
ジーヌ・ベルヌー/ジョルジュ・ベルヌー福本秀子訳『フランス中世歴史散歩』(白水社、03年6月、300円)
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 ネットでは日本の古本屋の「古書かんたんむ」で、
エドモン・ジャルウ堀口大學譯『セシルの戀』(齋藤書店、昭和22年6月、500円)→広瀬哲士の『新フランス文学』によれば、レニエを中心としたグループの作家。挿絵がところどころ入っていて味わい深い装幀です。
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 あとはヤフーオークション
「無限39 特集・マラルメ」(無限、昭和51年7月、1300円)
大西克禮『幽玄とあはれ』(岩波書店、昭和48年5月、990円)
高橋優子『薄緑色幻想』(思潮社、03年3月、500円)→女性らしい幻想的な抒情に溢れた散文詩
釜山健『そしてすぐに夕暮れが』(思潮社、80年10月、300円)→背表紙に誤植があるという珍しい本(背表紙は「そしてやがて夕暮れが」になっており、訂正用の張り紙も挿まれていた)。
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