:緑の笛豆本4冊ほか

 百万遍古本市と岡山古本ツアーが終わり、古本熱も下火になるかと思えばその反対で、オークションで次々に珍しいものが出ていて、あれこれ買ってしまいました。「緑の笛豆本」というのがたくさん出品されていて、その中から下記を格安にて入手。簡単な造りですがなかなか味わいのある豆本で、ネットで調べると、このシリーズは蘭繁之という方が弘前で発行したもの。423冊もあるとのことです。
一戸謙三『現身』(緑の笛豆本の会、昭和47年1月、200円)→この詩人は初めて知った。四行詩で、虚無感を歌ったような独特の味わいがある。
平野威馬雄詩集 白猿』(緑の笛豆本の会、昭和47年5月、200円)
ヘンリー・フィリップス平野威馬雄訳『花の知性 前編』(緑の笛豆本の会、昭和45年12月、200円)
ヘンリー・フィリップス平野威馬雄訳『花の知性 後編』(緑の笛豆本の会、昭和45年12月、200円)→19世紀前半のイギリス園芸家の格調高いエッセイ『フローラ・ヒストリカ』からの抜粋のようだ。
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 オークションでは他に、
竹友藻風『詩集 剝製』(文教閣、昭和9年5月、520円)→百部限定43號。冒頭の「剝製」には世紀末風の残酷趣味がほの見える。
貝の火 第14号 特集:田口義弘追悼」(月草舎、03年3月、1000円)→饗庭孝男、河島英昭、後藤信幸、田中清光らが思い出を語っている。
横山正『透視画法の眼―ルネサンス・イタリアと日本の空間』(相模書房、昭和52年5月、700円)→杉山二郎推薦。
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 ネットのA古本の部で。ほとんど送料のみの本ですが美本でした。
杉山二郎『オリエント考古美術誌―中東文化と日本』(NHKブックス、昭和56年3月、1円)

 店舗での購入は、京都で昔の職場の集まりがあり、ついでに三条河原町のK書店で下記。
城一夫『装飾文様の東と西』(明現社、96年11月、1620円)

 いつもの麻雀会へ行く途中の堺筋本町T書店にて、
フランソワ・リヴィエール/ガブリエル・ヴィトコップ梁木靖弘訳『グラン=ギニョル 恐怖の劇場』(未来社、89年10月、842円)
朝比奈誼『デカルトの道から免れて―フランス語教師の回想』(小沢書店、98年3月、216円)
佐分純一『ジュリアン・グリーン―魂の遍歴』(慶應義塾大学法学研究会、昭和39年10月、216円)
辻邦生編『世紀末の美と夢1(フランス)憂愁のエロス』(集英社、86年6月、216円)
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