:嵐の前の静けさか

 一昨日、大阪天満で小学生時代の友人たちとの飲み会があり、待ち合わせまでに恒例の堺筋本町T書店を皮切りに、天神橋筋の古本屋を何軒か梯子しました。何冊か候補はあれど、W買いの予感があり控えてしまいました(3冊のうち1冊は持ってなかったので残念)。2時間ほどもかけて結局一冊も買えなかったのは珍しい。これは月末から百万遍の秋の古本まつり、岡山古本ツアーと連続する嵐の前の静けさなのか。

 先週大阪での麻雀会のついでに寄った時は収穫がありました。もちろん堺筋本町T書店です。
眞鍋呉夫『月魄』(邑書林、平成21年1月、626円)→比較的新しい句集。3500円もする。「初夢は死ぬなと泣きしところまで」「月光に透ける殻曳き蝸牛」「たましひの白桃に似し打身かな」などおなじみの句風。『雪女』よりも純化されてきたような気がする。
下出積与『神仙思想』(吉川弘文館、昭和61年8月、626円)→常世国に興味があり。
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 オークションでは、前にも「流域」を買った同じ出品者から引き続き、
「流域 25号」(青山社、昭和63年11月、420円)→「出産の神話学」(上村くに子)など。
「流域 26号」(青山社、平成元年4月、300円)→「ヨーロッパ児童文学の旅、素描」(石沢小枝子)など。
「流域 29号」(青山社、平成2年11月、300円)→「プレイヤード叢書におけるネルヴァルの新旧交替」(小林宣之)など。
「流域 30号」(青山社、平成3年7月、300円)→「小説家ジュール・ジャナン」(柏木隆雄)など。
「流域 31号」(青山社、平成3年12月、300円)→「辰野隆先生の思い出」(中平解)など。

 ネットでは、
井村君江『私の万華鏡―文人たちとの一期一会』(紅書房、15年10月、1192円)→日夏耿之介西條八十島田謹二矢野峰人などとの出会いについて書いている。