:いよいよ古本買いもフェイドアウトか

 古本についての前回報告から、1ヶ月が経とうとしています。昔は月2〜3回のペースで報告していたのが、最近は月1〜2回で冊数も減ってきています。今回は1ヶ月間で7冊という結果となりました。この先どうなることやら。しかしたとえ1冊になっても報告は続けたい。

 先月中旬の日曜日に、コンサートへ出かけたついでに、たにまち月いち古書即売会に立ち寄りました。最終日にもかかわらず矢野書房の棚から下記4冊。
有島生馬『改版 南欧の日』(新潮社、大正5年7月、500円)→南欧の自然、事物を背景にした創作集。「ヂユリヤの幻」「美少年」「獅子ブラジンとヱレル老人」「ピザの少女」「ライン河に沿ひて」「テムプル夫人」「葡萄圃の中」の七篇。
本間久雄『滞歐印象記』(東京堂出版昭和4年12月、1000円)→「オスカア・ワイルドの墓」「アゝサア・シモンスと語る」「倫敦古書籍漁り」「西洋地獄繪に就いて」など。多数の写真挿画あり。
中村禎里『回転する円のヒストリア』(朝日新聞社、79年12月、1000円)→理科系の本だが、目次を見ただけで不思議な本だということが分かる。
村上菊一郎譯『ボードレール詩集』(蒼樹社、昭和23年6月、500円)→「世界詩人叢書」の一冊。同シリーズで笹澤美明譯『ノヴァーリス詩集』も持っているが、仙花紙の肌触り、印字の感触が何とも言えない。


 一昨日は、会社OB麻雀会のついでに、堺筋本町の天牛書店に寄ったところ、日本では珍しい本が手に入りました。
Jean Lorrain『Le Poison de la Riviera』(LA TABLE RONDE、92年11月、626円)→1912年にロランの死後出版として弟子のノルマンディが一部スキャンダラスな部分をカットして刊行した『l’Automne d’une fille』の原本の再刊。

 オークションでは、かなり入札しましたが、抑制が働いて値を上げ渋り、案の定ことごとく落札できず、下記2冊のみ。
高木敏雄『日本神話伝説の研究1』(平凡社、73年10月、300円)→概論と、個別神話として素戔嗚神話、大国主神話を取り上げている。
高橋輝次『ぼくの古本探検記』(大散歩通信社、平成23年11月、961円)→尾島庄太郎『欅の家』という面白そうな本の紹介あり、さっそくアマゾンで格安品を見つけ発注した。
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