:『沈める都イスの町の伝説』ほか

 最近、周りの古本仲間からの古本報告も途絶え気味で、みんな高齢のため古本購入も控え始めたのかと勘繰り、そろそろ私も古本購入をセーヴしようと考えておりましたら、何のことはない、一昨日、友人の葬儀が久留米であり、その時会った古本仲間から、一度に百円均一を23冊も買ったという報告を聞いて、まだまだ気力の衰えていないこと (業の深さ?) を感じた次第です。

 葬儀終了後、その古本仲間と久留米の古本屋へ行ったのは言うまでもありません。「日本の古本屋」であらかじめ調べていたK書店というところへタクシーで乗り付けました。古い本がたくさんありましたが、肝心な本にはそれなりの値段がついていて、掘り出し物はおそらくみんなに買われた後という感じがしました。しかし何も買わずにというのも故人に申し訳ないので、次を購入。
アンリ・フォシヨン神沢栄三他訳『西欧の芸術Ⅰロマネスク』(鹿島出版会、昭和45年1月、500円)→先日購入した『ロマネスク彫刻』とは別物みたいで一安心。

 欲求不満が高じて、帰り道、大江橋のいつもの店で下記を購入。
シャルル・ギヨ有田忠郎訳『沈める都イスの町の伝説』(鉱脈社、90年9月、380円)→このブログでも書いたことのあるマクラオド『かなしき女王』の「髪あかきダフウト」がこの伝説を取り上げていた。
安東次男『澱河歌の周辺』(未来社、62年8月、380円)→著者のかなり初期の作品。
坂崎乙郎『画家のまなざし』(創元社、昭和56年6月、380円)→ブレダン、デューラー、カロ、ドレなどについての文章があったので。
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 遅くなりましたが、前々回予告しておりました、難波Yブックスでの購入本は下記のとおりです。
辰野隆仏蘭西文藝評論随筆集 さ・え・ら』(白水社昭和9年7月、500円)
マルセル・ブリヨン生田耕作高塚洋太郎訳『マキャヴェリ』(みすず書房、昭和41年5月、400円)→ブリヨン、生田耕作とくれば買わざるを得ない、読まないとは思うが。
野田宇太郎『青春の季節』(河出新書、昭和28年11月、200円)
菊盛英夫『文学カフェ―ブルジョワ文化の社交場』(中公新書、昭和55年11月、200円)
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オークションではことごとく敗退し、ネットで下記一冊のみ。
平岡敏夫『夕暮れの文学』(おうふう、08年5月、226円)→新刊で買おうと思ったが、念のためネットで調べるとこの値段。