:弁天町オーク古本市他

 先週末に、大阪弁天町のオーク古本市初日に行ってまいりました。久しぶりの古本市で期待も高まりましたが、それ程珍しいものは変えませんでした。

新田次郎『アルプスの谷アルプスの村』(新潮文庫、昭和54年1月、200円)→最近アルプスづいているため。
古井由吉『山に行く心―全エッセイⅢ』(作品社、80年4月、100円)→レジの担当者もこれは安いと叫んでいた。
中条省平『最後のロマン主義者―バルベー・ドールヴィイの小説宇宙』(中央公論社、92年9月、1200円)→重複覚悟で購入するも重複していなかったみたい。
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A・P・ド・マンディアルグ黒木實訳『猫のムトンさま』(ペヨトル工房、98年1月、700円)→この本は見たことがありませんでした。
高橋輝次『関西古本探検―知られざる著者・出版社との出会い』(右文書院、06年5月、1100円)→新刊で買おうとしていたが、ラッキー。
関口義人『オリエンタル・ジプシー―音・踊り・ざわめき』(青土社、08年8月、1200円)
他に本ではありませんが、CD「THE VIOLINIST(AARON ROSANDのヴァイオリン小品集)」(VOX、90年、500円)を購入。


 11月上旬からの古本購入は、
上旬、大阪に所用があり立ち寄った堺筋本町T書店で、
松原秀一『異教としてのキリスト教』(平凡社、90年5月、480円)
大和岩雄『鬼と天皇』(白水社、94年9月、480円)
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 中旬に大学時代の友人と京橋で飲んだついでに足を伸ばし、
堺筋本町T書店と大江橋T書店で、
阪本越郎『詩について』(築地書店、昭和18年10月、680円)
室生犀星『蜜のあはれ』(新潮社、昭和34年10月、680円)→この昭和34年の版は結構高値がついているようです。
田辺貞之助編著『フランス俗語辞典』(駿河台出版社、80年5月、580円)
柏倉康夫『パリの詩・マネとマラルメ』(筑摩書房、82年7月、580円)
飯島耕一『俳句の国徘徊記』(書肆山田、88年2月、580円)
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 弁天町オーク古本市に行く途中に堺筋T書店に立ち寄り、
沓掛良彦『牧神の葦笛―ギリシア詞華集抄』(牧神社、78年4月、800円)→百目鬼恭三郎氏宛て著者献辞あり
田淵安一『イデアの結界―西欧的感性のかたち』(人文書院、94年2月、800円)
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 と見てみますと、T書店でばかり購入していることが分かります。
T書店は全品均一棚で4日ごとに全品入れ替えられるので、毎日が古本市状態とも言え、行けば確実に何かありますが、480円均一以内ぐらいでないと、掘り出し物感が希薄になるのが玉に瑕です。

 オークションではこの間1冊のみ、
田中清光『終わりと始まりと』(思潮社、03年10月、200円)

 百万遍古本市以来、古本買いは細々とした感じにはなっておりましたが、塵も積ればとやらで、結構な量になってしまいました。阪本越郎と室生犀星を除けばどれも新しい本ばかりでした。