昨年末、恒例になってきた阪神百貨店の古書ノ市へ行ってきました。ここは中古レコード・CDセールと一緒にやっているので楽しみが倍あります。今回も本よりもCDのほうを多く買ってしまいました。古書のほうは量が少ない割には充実した内容でした。
フランスのポケット版の幻想小説アンソロジー「LA GRANDE ANTHOLOGIE DU FANTASTIQUE」が5冊ほど出ていて、その中から目次を吟味して下記の2冊を購入。このシリーズもマラブと同様表紙の絵が毒々しい。
『HISTOIRES de maléfices』(PRESSES POCKET、81年10月、500円)→Jean Cassou「Le Pacha」、Marcel Thiry「Simple alerte」、Leo Perutz「Le Dialogue des chiens」などが目を引いた。
『HISTOIRES démoniaques』(PRESSES POCKET、80年6月、500円)→Jan Potocki「Histoire de Thibaud de La Jacquière」など。
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ほかには下記の4冊。
ハウフ塩谷太郎訳『奴隷の秘密』(實業之日本社、昭和24年4月、1000円)→子ども向きの本だが、珍しいので。ハウフの訳書は各種持っているので内容はたぶん重複していると思う。挿絵は古澤岩美。
高田衛編著『大坂怪談集』(和泉書院、99年9月、1000円)
上田敏『うづまき』(春陽堂文庫、昭和8年7月、200円)→小説。この文庫はあまり見たことがなかったので。
アナトール・フランス伊吹武彦訳『シルヴェストル・ボナールの罪』(岩波文庫、12年8月、300円)→白水社版長編文學全集(未読)と重複。訳に手を入れたと書いてあるのでこちらで読もう。
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オークションでは、
大森晋輔『フランスの詩と歌の愉しみ―近代詩と音楽』(東京藝術大学出版会、平成24年9月、1400円)→CD付き
村松定史『夜の扉―プレヴェールと芭蕉』(沖積舎、昭和60年11月、300円)
『HISTOIRE de Mademoiselle BRION』(TCHOU、68年8月、249円)→アポリネール序文、18世紀の好色本の復刻のようだ。
山崎栄治『葉と風との世界』(昭森社、56年5月、463円)
知念栄喜『みやらび』(仮面社、70年4月、1257円)
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今年こそ古本買いは徐々にセーブしていくつもり。