:オークション惨敗に継ぐ惨敗

 このところ大阪へ出ることもあまりなく、たまに出かけたらいつものT書店が3300円均一でさすがに手が出ず、もっぱらネットとオークションで渉猟することとなりました。

 ところが世の中には虎視眈々とうかがっている人が多いのか欲しい本はすぐに値が吊り上がり、当方もそんなに執着心がなく安く買えればという安易な気持が災いして、惨敗に継ぐ惨敗という結果となっております。この場で華々しく成果を発表したいところですが、そんなわけでシャビィなご報告となってしまいました。お許しくだされ。


 前回ご報告に続き、またまた1円ショップで購入したのが、

山中哲夫『パリ断章―1994-1995』(駿河台出版社、平成12年8月、1円)→『花の詩史』の山中氏がパリ滞在中に書いたアフォリズム的記録。シオランの影響が濃厚。
いくら考えても1円というのは解せません。


 オークションでは、格安の出品者を見つけましたが、もちろんどこかは内緒です。
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高橋輝次『古書と美術の森へ―編集者の眼』(新風舎、94年8月、300円)→まだ持ってなかったのかと言われそうです。古本に関する話題満載。
粒来哲蔵詩集『儀式』(文学書林天山文庫5、発行年未記載、300円)→知らない人宛の著者献辞入り。
西川満『中国美女譚』(大日本雄弁会講談社、昭和31年9月、300円)→歴史上の女性を題材にした好色物語。
とすべて300円均一。


 別の出品業者からは

小杉小二郎『巴里ゆらゆら』(日本経済新聞社、03年5月、540円)→ご存知小杉放庵のお孫さん。パリ滞在三十年以上とのこと。カラーのきれいな絵がたくさん入っています。著者サイン入り。


 次回京都下鴨の古本市に期待したいところです。