四天王寺の春の大古本祭りほか

 5月初めに、会期半ばの四天王寺春の大古本祭りに行ってきました。久しぶりの古書市のせいか、思わず知らず買い込んでしまいました。

 まず100円均一コーナーに行くも収穫なし。次に全棚300円均一の瀬戸内アーカムハウスへ行く。そこで下記3冊。
ジュール・ルナール田辺貞之助訳『素朴な風景』(講談社昭和32年1月、300円)→原書のG・ル・メイユールという人の木版をそのまま挿絵にしている。
下村寅太郎『無限論の形成と構造』(弘文堂書房、昭和22年11月、300円)→初期の著作、スタートは哲学だったようだ。
竹林無想庵『無想庵物語・イヴォンヌ』(昭和60年5月、300円)→以前持っていたが手放していた。
  
 シルヴァン書房の100円均一棚で。
武井武雄『おろしゃの旅』(吾八、昭和50年10月、100円)→きれいな本。絵入りで100円は安い。

 小町書店の1冊300円、5冊800円で、5冊に挑戦。
新倉俊一『英語のノンセンス―チョーサーからビートルズ 笑いの系譜』(大修館書店、85年12月、160円)
大場俊助『秋成の癲癇症とデーモン―病跡の分析と芸術の秘密』(芦書房、昭和44年11月、160円)
石川淳訳『癇癖談(くせものがたり)』(ちくま文庫、95年9月、160円)
石川淳訳『新釈雨月物語/新釈春雨物語』(ちくま文庫、91年6月、160円)→上記三冊は、先日秋成についての短い評論に触れ、原文は持っているし学生時代に読んでいるが、再読しようと。
渡辺守章『パリ感覚』(岩波現代文庫、06年5月、160円)→単行本を持っていた。W買い。
  

 ここで、お昼の休憩。午後は、出品者覚えておらずの200円均一棚で。
岡谷公二柳田国男の青春』(筑摩書房、91年2月、200円)

 奥田書店・池崎書店共同の文庫棚で。
宮川寅雄『秋艸道人随聞』(中公文庫、昭和57年9月、200円)→今秋、奈良日仏協会で、會津八一と奈良をテーマにした催しがあるので。
丸山圭三郎『言葉とは何か』(ちくま学芸文庫、19年5月、400円)
 9時半に会場入りし、昼休みを挟んで、2時半まで場内をうろうろしたので、結構くたびれました。

 前回報告から約1カ月のあいだに、こつこつとオークションで買いました。下記5冊。
佐藤正彰『フランス文学雑話』(佐藤正彰文集刊行会、平成9年5月、1710円)
夢枕獏編『岩村賢治詩集 蒼黒いけもの』(朝日ソノラマ、87年5月、500円)→岩村賢治は夢枕獏の別ネーム
井村実名子『フランスロマン派 1833年―ゴーチェの青春』(花神社、85年10月、500円)→渡辺一夫訳は持っているが。
クロード・ロア根岸良一/水谷清訳『クレール・けもの・戦争』(国文社、59年2月、800円)
畑耕一『史実小説 小塚原奇聞』(香蘭社昭和15年10月、340円)