四天王寺秋の大古本祭りと天神さんの古本まつりほか

 秋の古本市シーズンたけなわ、上記の二つの古本市を覗いてきました。まず四天王寺の古本祭りは、二日目に行きました。初日は雨だったのと、この日3連休初日の土曜日だったので、大賑わい。
10時前に到着、100円均一台で、下記2冊。W買いを覚悟だったが、幸い持っておらず。
北村薫『謎物語―あるいは物語の謎』(中央公論、96年5月、100円)
河野典生『街の博物誌』(ファラオ企画、91年7月、100円)
  
 瀬戸内アーカムハウスの300円均一棚で、知らない人だけど、いま読んでいる散文詩と似たようなテイストがあり、面白そうだったので。
下田チマリ『歩く砂』(花神社、10年8月、300円)

 午前中はこの3冊のみで、この本がこの日の最高価格。

 午後の部は、池崎書店にて、
佐々木みよ子/森岡ハインツ『笑いの世界旅行―落語・オイレンシュピーゲルアメリカ法螺』(平凡社、200円)→笑いの比較文学

 1冊300円、5冊800円の店で罠にはまってしまいました。原一郎の本だけにしておけばよかった。
原一郎『詩の宗教―英米とわが国におけるその思想の展開』(早稲田大学出版部、昭和48年8月、160円)
樋口芳麻呂校注『王朝秀歌選』(岩波文庫、86年5月、160円)→ぱらぱらとめくると懐かしい歌が目に飛び込んで来た。
メリメ杉捷夫訳『カルメン』(岩波文庫、78年6月、160円)→今度ピアノ演奏版カルメンを聞きに行くので予習。
F.ヴェデキント岩淵達治訳『地霊・パンドラの箱―ルル二部作』(岩波文庫、84年12月、160円)→象徴主義の大家らしいので。
三井秀樹『美のジャポニスム』(文藝新書、平成11年4月、160円)

 しめて全部で、9冊1500円、1冊167円。古本市の後は、古本仲間と、このところ恒例のパターン、あべので呑み会。

 天神さんの古本まつりは昨日が初日で、以前勤めていた財団の催しが大阪であったので、そのついでに覗きました。気合が入らず、下記1冊のみ。
アルベール・チボーデ森英樹訳『ポール・ヴァレリー』(理想社、昭和45年5月、300円)→杉本梁江堂

 他に別の店で、一冊目をつけていたのがありましたが、他の店を覗いて、戻ってきたらもう売れていた。気になったらすぐ買っておかないといけません。


 ネットでは、フランスに発注していた本が続々と届きました。すべて送料込みの値段。
Frédérick TRISTAN『Les tribulations héroïques de Balthasar Kober』(Fayard、99年11月、2105円)
NOËL DEVAULX『LE PRESSOIR MYSTYQUE』(GALLIMARD、82年2月、2423円)
Noël Devaulx『L’auberge Parpillon』(GALLIMARD、84年8月、1046円)
    
 日本のオークションでは、
Claude Roy『Poésies』(Gallimard、70年5月、300円)
パトリシア・ウォー結城英雄訳『メタフィクション―自意識のフィクションの理論と実際』(泰流社、86年7月、2000円)
『現代パリの幻想画家たち』(朝日新聞文化企画局、94年4月、1111円)
小佐井伸二『白い伽藍のある遠景』(河出書房新社、78年3月、600円)
中村禎里『日本人の動物観―変身譚の歴史』(海鳴社、84年5月、782円)