久しぶりに古書店で買う

 先月末、箕面の友人宅へ昼酒を飲みに行く途上、緑地公園で降りて、天牛江坂店へ立ち寄り、4冊ほど買いました。天牛江坂店は、おそらく大阪で最大の蔵書量があるのではないでしょうか。調べてみると、驚くべきことに、昨年5月以来、古書店での購入がありませんでした。この間、外買いではもっぱら古書市に頼っていたということになります。古書市では古本仲間で集まることが多かったせいに違いありません。

 ここで、古書市古書店の違いを考えてみると、古書市では本の量が圧倒的に多いということがありますが、一方、古書店では本がジャンル別に整理されているので効率よく探せるということがあります(古書店にもよりますが)。天牛書店は、天神橋店もあわせ、きちんと整理されている上に、私の好みの本がたくさんあるような気がします。

 天牛での購入は下記のとおり。
「日本の美学26 光―影と闇へのドラマ』(ぺりかん社、97年9月、100円)→2Fの100円均一ルームで購入。熊田陽一郎「美と光」が読みたくて。
石渡美江『楽園の図像―海獣葡萄鏡の誕生』(吉川弘文館、00年7月、480円)
加地大介『なぜ私たちは過去へいけないのか―ほんとうの哲学入門』(哲学書房、03年11月、800円)
宇佐美斉編著『象徴主義の光と影』(ミネルヴァ書房、97年10月、700円)
f:id:ikoma-san-jin:20220415094628j:plain:w160  f:id:ikoma-san-jin:20220415094646j:plain:w140  f:id:ikoma-san-jin:20220415094659j:plain:w140  f:id:ikoma-san-jin:20220415095807j:plain:w150
 それに勢いづいてか、近鉄奈良近辺でまだ行ったことのない古本屋があるのを知って、先週用事のついでに覗いてみました。いかり文庫というお店で、聞いてみると、2年前から開いているとのこと、気が付きませんでした。あいさつ代わりに、少々高くてもまだ持ってなかった下記を購入。ほかに春陽堂版の『泉鏡花全集』の端本が4冊ほど結構安く出ていて、店主の話だと、生田耕作蔵書とのことでしたが、重たいのと家に置く場所がなくなってきているで断念しました。
イタロ・カルヴィーノ米川良夫訳『レ・コスミコミケ』(早川書房、昭和53年8月、1200円)
f:id:ikoma-san-jin:20220415094738j:plain:w150
 古書市では、珍しく梅田阪急百貨店メンズ館というところでミニ古書市があり、初日にたまたま麻雀会があったので、寄り道し下記を購入。
アンドレ・モーロワ菊池映二訳『アレクサンドル・デュマ』(筑摩書房、71年10月、1000円)→ネルヴァルとの交友などが出てこないかと期待して。がたぶんもう読まない。
f:id:ikoma-san-jin:20220415094757j:plain:w150 
 オークションでは、同じ出品者から。
内藤吐天句集『早蕨』(青磁社、昭和18年9月、1000円)
上田周二詩集『彷徨』(沖積舎、平成21年8月、300円)
f:id:ikoma-san-jin:20220415094817j:plain:w150  f:id:ikoma-san-jin:20220415094827j:plain:w175