ベルリンの古本屋ほか

 前回古本報告からずいぶん間が開いてしまいました。この間ドイツへ旅行しましたが、昨年パリでの作戦に味を占めて、ベルリンで家内らをアルカーデンという大型ショッピングセンターに残して、地下鉄を乗り継いで古本屋に一軒行ってきました。事前にネットで調べていた「Kleistpark」駅近くの「Bücherhalle」というお店です。写真も載せておきます。ネットに各国語の本もあると書いていたとおり、フランス語の本が一棚分ぐらいありました。しかしなかなか探求書は見つからず、ファントマ・シリーズを2冊購入。

MARCEL ALLAIN『LE MORT VIVANT』(COLLECTION REX、?、5€)

PIERRE SOUVESTRE et MARCEL ALLAIN『FANTÔMAS―LE FIACRE DE NUIT』(COLLECTION REX、?、5€)

ドイツ語はからきし分からないので、フランス書の棚以外は見向きもしませんでしたが、今から思うとドイツロマン派画家の画集でも買うのだったと悔やまれます。 

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 古本市では、大阪で飲み会の日に当たっていたので、久しぶりに、ツイン21の古本市に寄ってみました。

石原吉郎『北鎌倉』(花神社、78年3月、1000円)→歌集。古書キリコの出品。

ポール・ヴァレリー生田耕作訳『書物雑感』(奢灞都館、90年8月、500円)→斜陽館

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 店舗買いでは、大阪の蔦屋書店へ鹿島茂原武史の対談を聞きに行く途中、天神橋筋商店街の天牛書店に立ち寄り、下記2冊。

PIERRE LOUŸS『LES CHANSONS DE BILITIS』(ARTHÈME FAYARD、34年1月、1500円)→JEAN LÉBÉDEFFという人の木版画が各ページについている。

北原尚彦『古本買いまくり漫遊記』(本の雑誌社、09年4月、980円)→久しぶりにW買い、しかも7年前に読んでいた。

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 オークションでは、

前田鐵之助詩集『蘆荻集』(詩洋社、昭和2年9月、300円)

赤瀬雅子/志保田務『永井荷風の読書遍歴―書誌学的研究』(荒竹出版、平成2年2月、220円)→以前立ち読みで荷風がレニエの作品をたくさん読んでいるのに驚いたが、もう一度詳しく見てみようと。

瀬谷幸男/狩野晃一訳『中世イタリア民間説話集―IL NOVELLINO』(論創社、16年9月、1240円)

『日本の木口木版画―明治から今日まで』(板橋区立美術館、93年12月、620円)→気谷誠が寄稿している

島本融歌集『アルカディアの墓碑』(丸善出版サービスセンター、平成15年9月、324円)→美学者の観念的短歌?

ジャック・レダ水谷清訳『静けさの帰還』(舷燈社、07年2月、1069円)

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 アマゾン古書で、

高階秀爾バロックの光と闇』(講談社学術文庫、17年11月、735円)