:先月大量買いの反動で、ほそぼそと購入

 このところ大阪に出る機会も少ないうえに、古本屋を覗いても、なかなかこれといった本に巡り合えません。探求書がだんだん減ってきたような気がします。それに昔は、将来読む機会もあるかなと安いものならどんどん買っていたのが、今は直近の関心に沿った本しか買う気がなくなってきました。先日、ついでがあったので大阪中央公会堂の「水の都の古本展」初日に少し顔を出しましたが、昔なら迷わずに買っていたような均一本にも、手が出ずじまいでした。

 大阪のOB麻雀会の行き道、恒例の堺筋本町天牛書店にて、下記二冊。
高橋輝次『著者と編集者の間―出版史の森を歩く』(武蔵野書房、96年5月、324円)→似たようなタイトルの本を沢山書いているので、W買いかと思ったが、重複していなかった。
滝沢精一郎『日本人のユートピア―茶室と隠れ里』(雄山閣、昭和53年9月、324円)→見たことのない本。桃花源、浄土、秘境、隠れ里など面白そうな文字が並んでいる。
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 オークションでは、フランス関係ばかり。
michel revon『ANTHOLOGIE DE LA LITTÉRATURE JAPONAISE des origines au XXe siècle』(VERTIGES、86年6月、1750円)→フランスの日本文学研究の古典的書物の復刊本。
ピエール・ド・ボワデッフル田中淳一訳『今日のフランス詩人たち』(クセジュ文庫、75年10月、200円)→原詩の引用がまったくないのでがっかり。
小沢正夫訳・編『フランスの日本古典研究』(ぺりかん社、昭和60年9月、324円)→先日読んだ小沢正夫『フランスの空の下』が面白かったので。でも巻末の「フランスの日本古典研究」という概説を除いては、フランス人の個別の研究論文を集めただけみたいでがっかり。
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 アマゾンで、探求書を買うことができました。
マックス・ミルネール川口顕弘/篠田知和基/森永徹訳『ファンタスマゴリア―光学と幻想文学』(ありな書房、94年5月、1289円)
柏倉康夫『マラルメの火曜会―世紀末パリの芸術家たち』(丸善、平成6年9月、608円)
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