:田中清光『月映の画家たち』ほか

 百万遍の古本市以降は、目立った古本市もなく、ほそぼそと購入。


 まず、神戸で小学校の同期会のついでに、センター街の清泉堂で下記二冊。
鹿島茂『蕩尽王、パリをゆく―薩摩治郎八伝』(新潮選書、11年11月、800円)
トマス・インモース/加藤恭子『深い泉の国「日本」―異文化との出会い』(中公文庫、99年2月、250円)

 翌週、恒例麻雀会の途上、堺筋本町天牛書店で。不思議なこともあるもので、上記『深い泉の国「日本」』の続編があったので購入。トマス・インモースというユング研究者の名前も知らず、これまであまり気に留めていなかったせいか本も見た記憶がないが、続々と二冊も見つけるとは。
トマス・インモース/加藤恭子『ヨーロッパ心の旅―異文化への道しるべ』(原書房、95年7月、518円)

 会社の営業所時代のOB忘年会のついでに、堺筋本町天牛書店にて。長年探していた『月映の画家たち』を入手。天牛書店にはお世話になります。
田中清光『月映の画家たち―田中恭吉・恩地孝四郎の青春』(筑摩書房、90年12月、1404円)
細田あや子・渡辺和子編『異界の交錯 上巻』(LITHON、06年2月、1404円)→こんな本が出ているのは知らなんだ。佐倉香「幻想的風景表現の生成」、松村一男「非宗教的表現と宗教―フリードリヒの風景画」、熊田陽一郎「異界:エリウゲナの神学とトラークルの詩から」が面白そう。
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 オークションでは下記三冊。
Jean Lorrain『MA PETITE VILLE―SOUVENIRS DE PÉRONNE』(la Vague verte、04年2月、1300円)→ジャン・ロランが幼い頃母方の祖父母の家に遊びに行った思い出を短篇として描いたもののようだ。3篇収められている。
永邦治『白と赤の十字路―ある芸術家の西洋美から東洋美への旅』(京都書院、88年1月、100円)→以前読んだ『東洋の造形』が面白かったので期待して購入した。『東洋の造形』のもととなる「幻妖怪奇の奇想天外」という章があったが、全体は旅行記なので少々幻滅した。
岡本昌夫訳『英国象徴詩風―イギリスシンボリズムの系譜』(金星堂、昭和51年6月、700円)→これもタイトルだけで買ったので、中身が訳詩集と知ってがっかり。オークションにはこうしたリスクがある。
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