:安い本もあれば高い本もあり

 しばらく安い本を立て続けに買うことができたので、気を良くして高い本にも手を出してみました。価格の制約を外すと結構いい本があるものです。


 まずオークションで下記の本。100円で出ていて、まさかそのまま落札はしないだろうと思っていたのが、すんなりと入手できました。以前同じような漢詩の仏訳アンソロジーを1000円で買った記憶がありますが、すべて欧文で、詩人の名前も中国音で表記されているためどれが誰だか見当がつかなくて困りました。今回の本は、詩人名も原詩も漢字と併記されているので、詩人名もよく分かりますし、詩も比較対照が容易(けど参照するぐらいでたぶん読まないでしょう)。
MAURICE COYAUD訳『ANTHOLOGIE BILINGUE DE LA POÉSIE CHINOISE CLASSIQUE』(LES BELLES LETTRES、97年1月、100円)

 会社OB麻雀会の日、いつものように立ち寄った堺筋本町T書店にて、200円均一。
ミハル・アイヴァス阿部賢一訳『もうひとつの街』(河出書房新社、13年2月、216円)→新刊で買おうと思っていた矢先。それにしても安い。
梅津忠雄『愛の庭―キリスト教美術探究』(日本基督教団出版局、81年3月、216円)→この人の本は読んでないが何冊か持っている。
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 ネットAでは下記の本。ネットでは安価で出品されていても、複数あるといつでも買えると思って先延ばししてしまいますが、この値段では一冊しか残ってなかったので飛びつきました。ほとんど新刊状態の美本。
私市保彦『白い繭―幻想短編集』(沖積舎平成26年7月、850円)

 高い本の方は、長らく探していてお目にかかったことがない下記を、オークションで入手。
内藤濯譯『形影集』(白水社、53年4月、4000円)→レニエ、サマン、グレーグ、ロデンバックら象徴主義を中心にした72篇のフランス詩と、白秋ら日本の短歌9首の仏訳、巻末には渡辺一夫伊藤整ら7名の回想文、編集後記は田辺貞之助

 もう一冊オークションで、前回のJules Janinに続いて、格調高いルリュール本を入手できました。
HENRI DE RÉGNIER『L’ILLUSION HEROÏQUE DE TITO BASSI』(TRIANON、30年4月、4700円)→18世紀イタリアを舞台の小説というから面白そうだ。版画の挿絵が9葉とほかに小さな飾りがたくさん入っている。
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